SpaceX(NASDAQ:SPCX)の株価が、ここ最近じわじわと上昇しています。
SpaceXは2026年6月12日にNASDAQへ上場し、IPO価格は1株135ドルでした。SECへの提出資料でも、IPOによって約6億3,900万株を発行し、約857億ドルを調達したことが確認できます。
そして9月18日の終値は154.81ドル。
IPO価格から見ると、約15%上の水準まで戻ってきています。
僕自身もSpaceXに投資していて、現在考えているのは、
「12月ごろまでをひとつの期限として、押し目では少しずつ追加投資しながら、含み益10%程度で最終利確する」
という戦略です。
では、なぜ今SpaceXが上昇しているのか。
そして、年末までに何をチェックしておけばいいのか。
今回は、SpaceXへの投資を考えるうえで重要な材料を整理してみます。
※本記事は2026年9月21日時点の情報をもとにした僕自身の投資記録・考察です。特定銘柄の売買を推奨するものではありません。
SpaceX株が最近上昇している理由
最近の上昇には、ひとつの理由だけではなく、複数の好材料が重なっています。
中でも僕が重要だと考えているのが、
Starship・Starlink・AI・政府契約
です。
Starshipがいよいよ「実用化」に近づいている
まず大きいのがStarshipです。
SpaceXは現在、9月28日にStarship Flight 14を予定しています。
今回のミッションでは、Starshipを初めて本格的に地球軌道へ投入し、約6周したあと、26機の次世代Starlink V3衛星を展開する計画です。
これは単なるロケット実験ではありません。
Starshipが実用化されれば、
Starshipで大量輸送
→ Starlink衛星を大量投入
→ 通信容量拡大
→ Starlink事業拡大
→ SpaceX全体の収益力向上
という流れにつながります。
これまでSpaceXの成長ストーリーとして語られてきたことが、少しずつ現実の事業へ近づいているわけです。
実際、Flight 14の日程が明らかになった9月16日にはSpaceX株が約5%上昇しました。
StarlinkとAI事業もかなり伸びている
SpaceXはもはや「ロケット会社」だけではありません。
2026年第2四半期の売上高は78億ドル。
前年同期の41億ドルから92%増加しました。
成長を支えているのがStarlinkとAIです。
Starlinkを含むConnectivity事業は大きく伸びており、契約者数も約1,200万人まで増加。
さらにAI事業の売上高も前年同期比で約250%増えています。
一方で、設備投資もかなり大きく、第2四半期だけで180億ドルを超えています。
つまりSpaceXは現在、
利益を最大化するフェーズではなく、Starlink・Starship・AIへ巨額投資して成長速度を上げている段階
と見ることができます。
ここはSpaceX投資で非常に重要なポイントだと思っています。
NASAとの大型契約もSpaceXの強み
もうひとつ最近出た材料がNASAとの契約です。
NASAはSpaceXに対して、国際宇宙ステーション(ISS)への有人飛行をさらに3回追加発注。
追加契約は約9億4,600万ドルで、NASAとの有人飛行契約総額は約59億2,000万ドルまで拡大しました。
SpaceXには、
Starlinkのような民間ビジネス
だけでなく、
NASAや米政府からの大型契約
もあります。
成長企業でありながら政府案件を持っていることは、SpaceXを見るうえで面白い部分です。
ただし、年末までは「ロックアップ解除」に注意
ここまで見るとSpaceXには強い材料が多いのですが、短期的には注意すべきポイントもあります。
そのひとつがロックアップ解除です。
ロックアップとは、IPO以前から株を持っていた社員や初期投資家などが、上場直後に大量売却できないようにする制限です。
SpaceXの場合、このロックアップが一度に解除されるのではなく、段階的に解除される特殊な仕組みになっています。
SEC資料では、一般的な対象株についてIPO後70日、90日、105日、120日、135日などのタイミングで、それぞれ最大7%ずつ追加で売却可能になります。
さらにQ3決算発表後には最大28%、IPOから180日後には残りの対象株も売却可能になります。
重要なのは、
「ロックアップ解除=株が売られる」ではない
ということです。
あくまで、
これまで売れなかった株が売れるようになる
だけです。
ただし、市場へ出てくる可能性のある株が増えるため、短期的には売り圧力として警戒されやすくなります。
SpaceXの年末までのイベントカレンダー
僕が特にチェックしているのは以下です。
| 時期 | 主なイベント | 僕の見方 |
|---|---|---|
| 9月25日前後 | ロックアップ追加解除 | 短期的な売り圧力に注意 |
| 9月28日 | Starship Flight 14 | 成功すれば重要な成長材料 |
| 10月10日前後 | ロックアップ追加解除 | 押し目になるか確認 |
| 10月25日前後 | ロックアップ追加解除 | 同じく需給に注目 |
| Q3決算発表後 | 最大28%追加解除 | 年末までで特に重要 |
| 12月9日前後 | 180日ロックアップ終了 | 大きな節目 |
ロックアップについてはSECのIPO資料を基準にしています。暦上の休日や週末に当たる場合は、実際の取引への影響が次の取引日にずれる可能性があります。
僕が特に重要だと思っているのが、
9月28日のStarship
→ Q3決算
→ 決算後のロックアップ解除
→ 12月9日前後
という流れです。
僕は「12月まで保有」ではなく「12月を最終期限」にする
ここからは僕自身の投資戦略です。
今回、僕はSpaceXを長期で何年も保有するというより、
含み益10%程度をひとつの利確目標
として考えています。
そのため、
「12月になったら売る」
という意味ではありません。
考えているのは、
12月までをひとつの最終期限として、それ以前に10%取れれば利確する
という方法です。
ここは結構大きな違いです。
例えば平均取得単価が150ドルなら、
150ドル × 1.10=165ドル
が10%の利益ラインになります。
10月や11月に165ドルへ到達したのであれば、12月まで待つ必要はありません。
SpaceXは上場後かなり値動きが大きい銘柄なので、10%上昇する可能性がある一方、当然10%以上下落する可能性もあります。
だからこそ、
目標利益に届いたのに「もっと上がるかも」とルールを変更しない
ことを意識しています。
追加投資は「上がったら買う」ではなく「下がったら検討」
もうひとつ決めているのが追加投資の方法です。
SpaceXが、
150ドル
→160ドル
→170ドル
と上昇している場面で追加投資すると、平均取得単価まで上がってしまいます。
すると「含み益10%で利確」というゴールが遠くなります。
それよりも、
150ドル
→145ドル
→138ドル
のように調整した場面で、会社の成長ストーリーそのものに問題がなければ少額ずつ追加するほうが今回の戦略には合っています。
特にロックアップ解除では、
業績が悪化したわけではないのに、需給の問題だけで株価が下がる
ケースも考えられます。
そうした下落は、僕にとっては追加投資を考えるタイミングのひとつです。
もちろん、Starshipの重大事故や業績悪化など、会社の前提そのものが変わった場合は別です。
単純に「下がったから買う」のではなく、
なぜ下がったのかを見る
ことが重要だと思っています。
12月9日前後は「買い場」より出口を意識する
そして今回、僕がひとつの期限として意識しているのが12月9日前後です。
IPOから180日が経過し、ロックアップ対象となっている一般的な株式について、残っている部分も売却可能になります。
もちろん12月9日に必ず暴落するわけではありません。
むしろ、
「思ったほど売りが出なかった」
となれば、悪材料出尽くしで上昇する可能性もあります。
ただ、今回の僕の目標はあくまで10%程度の利益。
そう考えると、11月までに10%取れているのに、わざわざ大きな需給イベントを跨ぐ必要性は低いと思っています。
そのため現在は、
9〜10月:押し目があれば追加
11月:Q3決算と株価上昇を確認
10%到達:利確を検討
12月:新規買いより出口を意識
というイメージです。
SpaceXは「宇宙企業」というより巨大インフラ企業になりつつある
SpaceXを調べれば調べるほど感じるのは、単純なロケット企業ではなくなっているということです。
現在のSpaceXには、
宇宙輸送のStarship
衛星通信のStarlink
AI・データセンター事業
NASA・政府契約
という複数の成長エンジンがあります。
2026年第2四半期だけでも売上は前年比92%増。
Starlinkは1,200万人規模まで拡大し、AI事業も急成長しています。
一方で、巨額の設備投資、Starship開発リスク、高い企業価値、ロックアップ解除による需給悪化など、リスクも決して小さくありません。
だから僕自身は、
「SpaceXだから絶対上がる」
とは考えていません。
むしろ、
成長ストーリーは強い。しかし値動きも大きい。だから利益目標と撤退時期を先に決めておく。
というスタンスです。
今回の僕の場合は、
12月ごろまでをひとつの期限として、調整局面で少しずつ追加しながら、平均取得価格から+10%程度を最終利確の目安にする。
しばらくはこの方針でSpaceXの動きを追っていこうと思います。
特に次の大きなチェックポイントは、9月28日のStarship Flight 14。
ここから年末にかけて、SpaceXの株価がどのように動いていくのか。
実際の投資経過についても、引き続き記録していきたいと思います。
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