キオクシアの株価が、なかなか上がりません。
僕自身、キオクシア株を保有していますが、もともとの平均取得単価は28,707円。保有数は約10.3株で、投資額は約29.6万円でした。
その後、株価が大きく下落し、含み損は一時約35%まで拡大。
さらに2026年10月13日には売りが加速し、株価は15,000円台まで下落しました。
そこで今回、僕は3万円を追加投資。
その結果、平均取得単価は、
28,707円 → 26,592円
まで下がりました。
今回は、なぜこのタイミングで追加投資したのか。
そして、キオクシアがなぜここまで下がっているのか、今後いつ頃から買い戻しが入りそうなのかについて、自分自身の投資判断も含めて整理してみます。
含み損35%でも、元に戻るには35%上昇では足りない
今回あらためて意識したのが、下落率と上昇率は対称ではないということです。
たとえば100万円が35%下落すると、65万円になります。
ただし、65万円から100万円に戻るには35%上昇では足りません。
必要なのは、
約53.8%の上昇
です。
僕のキオクシアも同じです。
平均取得単価が28,707円で、株価が18,000円台まで下落すると、含み損は約35%になります。
しかし、そこから28,707円まで戻るには、50%以上の上昇が必要になります。
ここが、含み損が大きくなったときの厳しいところです。
そこで僕が考えたのが、追加投資によって平均取得単価を下げることでした。
追加投資すると平均取得単価はどこまで下がるのか
株価がまだ18,000円台だった段階で、追加投資額によって平均取得単価がどのくらい変わるかを計算していました。
おおよそのイメージは以下です。
| 追加投資 | 新しい平均取得単価 | 損益ゼロまでの距離 |
|---|---|---|
| 追加なし | 28,707円 | かなり遠い |
| 5万円 | 約26,700円 | 少し改善 |
| 10万円 | 約25,300円 | かなり改善 |
| 20万円 | 約23,700円 | 大きく改善 |
当然ですが、株価が下がるほど、同じ金額でも平均取得単価を下げる効果は大きくなります。
ただし、ここで難しいのが、
「安くなったから一気に買えばいい」とは限らない
という点です。
今が安く見えても、そこからさらに20%、30%下がる可能性もあります。
だから今回は、10万円や20万円を一気に入れるのではなく、まず3万円だけ追加しました。
その結果、平均取得単価は、
28,707円 → 26,592円
まで低下しました。
まだ含み損はありますが、損益分岐点を2,000円以上下げられたのは大きいです。
キオクシアはなぜここまで下落しているのか
今回の下落には、いくつかの要因が重なっています。
ひとつは、中国メモリーメーカーの技術進展に対する警戒です。
中国勢との競争が今後さらに激しくなるのではないかという懸念から、メモリー関連株全体に売りが出ました。
ただし、ここは少し整理して考える必要があります。
キオクシアの主力はNANDフラッシュです。
一方で、中国勢のニュースで大きく注目されたのはDRAM分野でした。
そのため、
「中国勢が伸びている=キオクシアの業績がそのまま悪化する」
という単純な話ではありません。
市場全体がメモリー株をひとまとめにして売っている面もあると見ています。
NAND市場そのものは悪くない
もうひとつ重要なのが、NAND市場の状況です。
足元では、AIデータセンター向けのSSD需要が強く、NAND価格にも上昇期待があります。
つまり今は、
株価は弱いけれど、事業環境まで同じように悪化しているわけではない
という状態です。
ここは僕が今回、少額ながら追加投資した理由のひとつでもあります。
もちろん、株価は業績だけでは決まりません。
需給、投資家心理、信用取引、地合いなど、いろいろな要素が絡みます。
そのため、「業績が悪くないからすぐ上がる」とも考えていません。
信用買い残の多さも株価の重し
今のキオクシアで気になるのが、信用買い残の多さです。
信用買いが積み上がると、株価が下がったときに損切りが出やすくなります。
さらに少し株価が戻ったとしても、
「やっと戻ってきたから売ろう」
という売りも出やすいです。
これがいわゆる上値の重さにつながります。
つまり、今のキオクシアは、
事業環境だけでなく、需給面の整理も必要
ということです。
ここが改善しない限り、反発してもすぐ売られる展開は十分あり得ると思っています。
いつ頃から買い戻しが始まりそうか
もちろん、底値を正確に当てることはできません。
ただ、僕が今注目しているのは、10月後半から11月前半です。
理由は、10月末に決算が予定されているからです。
ここで確認したいのは、
- NAND価格上昇が利益に反映されているか
- AI・データセンター向け需要が引き続き強いか
- 今後の見通しが悪化していないか
このあたりです。
もし業績がしっかりしていて、今回の下落が主に、
中国勢への警戒
半導体株全体の売り
信用買いの整理
によるものだと確認されれば、買い戻しが入りやすくなる可能性があります。
逆に、決算が良くても株価が安値更新を続けるなら、需給面の問題がかなり強いということです。
その場合は、単純に「安いから買う」のではなく、投資シナリオをもう一度見直す必要があります。
なぜ10万円ではなく3万円だけ買ったのか
今回、僕が10万円ではなく3万円だけ追加した理由はシンプルです。
底値を当てようとしないためです。
15,000円台は、自分の平均取得単価28,000円台から見るとかなり安く見えます。
ただし、
「ここが底だ」
と決めて10万円、20万円を一気に入れてしまい、そこからさらに13,000円、12,000円まで下がれば、追加投資する余力がなくなります。
一方で3万円なら、
ここから上がれば今回の追加分が効く。
さらに下がれば、もっと安い価格で追加できる。
どちらに動いても対応できます。
この状態を作っておくことのほうが、今は大事だと思っています。
「平均取得単価を下げること」が目的にならないようにする
ナンピンすると、平均取得単価が下がります。
今回も、
28,707円 → 26,592円
まで下がりました。
数字だけ見ると、かなり気持ちは楽になります。
ただし、ここには注意が必要です。
平均取得単価を下げること自体が目的になってしまうと、
「あと5万円入れれば平均が下がる」
「さらに10万円入れればもっと下がる」
と、際限なく買い続けてしまう危険があります。
その結果、ひとつの銘柄に資金が偏ってしまいます。
なので今後は、平均取得単価よりも、
資金管理
業績
NAND市況
信用需給
決算内容
を重視していきます。
今回の3万円追加は「底だと思ったから」ではない
今回の追加投資について、僕自身の感覚を一番正確に言うと、
「ここが底だと思ったから買った」わけではありません。
むしろ、
「この価格なら、少額を追加するリスクとリターンが見合う」
と判断したからです。
ここからさらに下がる可能性も普通にあると思っています。
だからこそ、資金を全部使わず、まだ追加できる余力を残しています。
投資では、底値を当てることよりも、
外れても次に動ける状態を作っておくこと
のほうが重要だと感じています。
まとめ
キオクシアは現在、かなり厳しい値動きが続いています。
僕自身も含み損を抱えており、平均取得単価26,592円まではまだ距離があります。
ただし、今回の急落だけを見て、
「キオクシアはもうダメ」
と判断するのも早いと考えています。
NAND市場には追い風があり、AIデータセンター向け需要もあります。
一方で、中国勢への警戒や信用買い残の多さなど、株価の重しになる材料もあります。
だから今は、強気か弱気かを決め打ちするより、
少額ずつポジションを調整しながら、重要イベントを確認していく局面
だと考えています。
今回、僕は3万円を追加し、
平均取得単価28,707円 → 26,592円
まで下げました。
次の大きな判断材料は10月末の決算です。
そこまでは資金を残しながら、株価がどこで下げ止まり、どのタイミングで買い戻しが入るのかを見ていきます。
※本記事は、筆者自身の投資記録や考え方を紹介するものであり、特定銘柄の購入・売却を推奨するものではありません。投資判断はご自身の責任でお願いいたします。





