こんにちは。
前回の記事では、キオクシア株が1万3,000円台まで下落したあと、僕自身が追加投資をして、平均取得単価を2万6,000円台まで下げたことを書きました。
その後、キオクシアはさらに下落。
決算発表後も株価は弱く、現在はついに1万1,000円前後まで下がっています。
ここまで下がると、
「さすがに安すぎるのでは?」
「今こそ大きく追加したほうがいいのでは?」
と思いたくなります。
僕自身もそう感じました。
ただ、今回あらためて考えた結果、今は一気に買い増すより、
一旦、どこまで下がるのかを見る
という判断をしています。
今回は、決算後もキオクシア株が下がっている理由、半導体株全体が弱い背景、今の1万1,000円という価格をどう見ているのか、そして今後の追加投資をどう考えているのかを整理します。
※この記事は個人の投資体験と考えを記録したものであり、特定銘柄の売買を推奨するものではありません。
決算後もキオクシアは下落
正直、今回の値動きは少し意外でした。
決算そのものを見ると、売上も利益もかなり強い内容でした。
それにもかかわらず、株価は決算後も下落。
これは、
「決算が悪かったから売られた」
というより、
「決算は良かったけれど、市場が期待していたほど次の成長が強くなかった」
という見方が近いと思っています。
特に市場が気にしたのは、次の四半期です。
今の利益水準は非常に高い。
でも、
「ここからさらに成長が加速するのか?」
という点では、少し物足りなさがありました。
株価は現在の業績だけでなく、未来の成長を先に織り込みます。
そのため、
今がすごく良い
だけでは足りず、
次ももっと良くなる
という期待が必要だったわけです。
「好決算=株価上昇」ではないと改めて実感
投資をしていると、
決算が良ければ株価も上がる
と考えたくなります。
でも実際はそう単純ではありません。
今回のキオクシアは、
現在の業績は強い
一方で、
次の四半期の成長スピードは鈍化する可能性がある
と見られました。
つまり、
「悪い会社だから売られている」
のではなく、
「かなり良い会社だけど、その良さはすでに株価に織り込まれていた」
ということです。
ここはかなり大きな違いだと思います。
半導体株全体も大きく下がっている
今回のキオクシア下落は、キオクシアだけの問題ではありません。
半導体株全体もかなり弱くなっています。
背景にあるのは、
AI投資、本当にこれだけ続けて大丈夫なのか?
という市場の不安です。
Google、Amazon、Microsoft、MetaなどはAIデータセンターに巨額投資しています。
その投資額があまりにも大きくなったため、
「本当にこの投資を回収できるのか?」
という疑問が再び強くなっています。
AI需要そのものが消えたわけではありません。
むしろ、需要はまだかなり強いです。
ただし市場は、
需要が強いかどうか
だけではなく、
その需要から十分な利益が出るのか
を見るようになってきました。
高金利も半導体株には逆風
さらに、金利も半導体株には逆風です。
半導体株は、
将来もっと利益が伸びる
という期待で買われる成長株が多いです。
金利が高いと、
その「将来の利益」の価値が低く評価されやすくなります。
つまり、
AI需要は強い
↓
でも金利は高い
↓
設備投資も大きすぎる
↓
期待が少し冷める
↓
半導体株全体が売られる
という流れです。
今は、
半導体ブームが終わった
というより、
AI相場の期待が少し行き過ぎていた反動
と見るほうが近いと思っています。
キオクシアはさらに売られやすい
キオクシアは、半導体株全体が下がると、さらに大きく下がりやすい銘柄です。
理由の一つが、信用買いです。
信用買いが多いと、
株価が下がる
↓
含み損が増える
↓
損切りが出る
↓
さらに下がる
という流れが起こりやすくなります。
キオクシアはもともと値動きが激しい銘柄なので、半導体全体が5%下がったときに、キオクシアはそれ以上に下がることもあります。
今回も、
半導体全体の調整
に加えて、
キオクシア特有の信用整理
が重なっている可能性があります。
それでも会社そのものが壊れたわけではない
ここは今回いちばん重要だと思っています。
株価はかなり下がっています。
しかし、
会社の中身そのものが急激に悪化した
という状況ではありません。
AIデータセンター向けSSD需要は引き続き強く、NAND需要そのものが消えたわけでもありません。
キオクシアは財務面でも改善しており、格付けも引き上げられています。
つまり、
業績が崩壊して1万1,000円になった
というより、
将来への不安を株価がかなり強く織り込んでいる
状態です。
1万1,000円は安いのか?
ここまで下がると、一番気になるのは、
「今って激安なの?」
ということです。
僕の感覚では、1万1,000円台はかなり安い水準です。
株式分割前に換算すると、約3万3,000円です。
以前キオクシアは、
5万円
6万円
8万円
9万円
といった価格帯で取引されていました。
それと比べれば、現在の株価はかなり低いです。
ただし、
過去より安い=割安
ではありません。
大事なのは、
将来の利益に対して安いか
です。
もし今後NAND価格が下がり、利益が大きく落ちるなら、1万1,000円でも高い可能性があります。
逆に、今の利益水準をある程度維持できるなら、1万1,000円はかなり割安だったことになります。
6月高値はまた超えられるのか?
キオクシアの6月高値は、分割後換算で約3万7,000円台です。
今の1万1,000円前後から考えると、約3倍以上必要です。
正直、
「すぐ戻る」
とは思っていません。
ただし、
二度と戻らない
とも思っていません。
高値を再び超えるには、
NAND価格が維持される
AI向けSSD需要が続く
利益ピークアウト懸念が薄れる
ことが必要です。
つまり、
今の業績が良いだけではなく、
「2027年も利益が強い」
と市場が再評価する必要があります。
ただ、高値更新を待つ必要はない
僕自身の平均取得単価は現在、約2万6,000円台です。
なので、3万7,000円の高値更新を待たなくても、
2万円
↓
2万2,000円
↓
2万6,000円
と戻れば、含み損はかなり縮まります。
今の僕にとって重要なのは、
「高値更新するか」
より、
「まず1万5,000〜1万7,000円へ戻れるか」
です。
ここまで戻れば、株価の流れはかなり変わります。
平均取得単価を1万7,000円台まで下げるには?
今の平均取得単価は約2万6,000円台です。
そこで、
「平均取得単価を1万7,000円台まで下げるなら、いくら追加が必要か?」
も計算しました。
現在株価が1万1,000円前後なら、
平均を約1万7,900円にするには、追加で約15万円前後。
平均を約1万7,500円にするなら、追加で約17万円前後。
平均を1万7,000円まで下げるなら、約20万円前後が必要です。
ここまで入れれば、平均単価はかなり改善します。
ただし当然、
投資総額もかなり増える
ということになります。
平均取得単価を下げることが目的にならないようにしたい
最近かなり意識しているのが、この点です。
ナンピンすると、
「あと少し買えば平均が下がる」
という感覚になります。
でも、
平均単価が下がる
=
リスクが下がる
ではありません。
むしろ、
投資額が増える
↓
さらに下がった時の損失額も増える
ということです。
だから今は、
平均取得単価を下げること
より、
本当に底を打ったか
を確認するほうが重要だと思っています。
今は「どこまで下がるか」を見る
現在1万1,000円前後まで下がっています。
ここまで来ると、
「さすがに買い増したほうがいいのでは?」
とも思います。
ただ、今は一旦待つことにしました。
理由はシンプルです。
まだ下げ止まったと確認できていないから。
1万1,000円が底なら、今買うのが一番安いです。
でも、
1万円
↓
9,000円
と下がる可能性もあります。
そのときに追加資金を全部使っていたら、動けなくなります。
1万円前後は重要なラインになりそう
今後、僕が見ているのは1万円前後です。
もし、
1万1,000円
↓
1万円前後
↓
反発
という動きになれば、
かなり強い買いが入った
と判断しやすくなります。
逆に、
1万円を割って
↓
9,000円台へ
↓
戻らない
となれば、まだ売りが終わっていない可能性があります。
この場合は、さらに追加を待つつもりです。
少し高く買ってもいいと思うようになった
以前の僕なら、
「1万1,000円で買えるのに、1万3,000円で買うのは損」
と思っていたと思います。
でも今は違います。
1万1,000円から9,000円まで下がれば、かなり大きな含み損になります。
一方で、
1万3,000円まで戻してから買えば、
「底を打った可能性が高まった」
状態で入れます。
もちろん安くは買えません。
ただ、
その2,000円は「確認料」
だと考えれば、そこまで悪くありません。
本格的な買い増しは反転確認後でも遅くない
今後の僕のイメージは、
1万円前後で下げ止まり確認
↓
1万2,000〜1万3,000円回復
↓
1万5,000円突破
この流れです。
1万3,000〜1万5,000円まで戻せれば、
「今回の暴落は終わった可能性がある」
と判断しやすくなります。
そこから追加しても、1万1,000円との差は数千円です。
底値を取れない代わりに、リスクを減らせます。
思ったより上昇相場に戻るまで時間がかかっている
今回かなり感じているのが、
「思ったより上昇相場に戻るまで時間がかかる」
ということです。
業績が強い。
AI需要もある。
NAND需要もある。
それでも株価は簡単には戻りません。
理由は、
株価は現在ではなく、未来を見る
からです。
今の利益が良くても、
「来年さらに伸びる?」
と市場が疑っていれば、株価は上がりません。
逆に今後、
「思ったより利益が落ちない」
「NAND価格も下がらない」
「AI向けSSD需要も強い」
と確認されれば、期待値が低くなった分、株価は反応しやすくなります。
ボトムは近いと思うが、まだ確認できていない
僕自身は、
今はかなりボトム圏に近い
と感じています。
理由は、
悪材料がかなり株価に反映されている
からです。
決算後の成長鈍化懸念。
半導体全体の調整。
AI投資への不安。
金利。
信用買い。
これらがすべて重なって、現在の1万1,000円という価格になっています。
逆に言えば、
ここからさらに大きく下がるには、新しい悪材料が必要
とも考えられます。
ただし、
ボトムに近い
と、
ボトムを打った
は別です。
ここはかなり大事です。
今後の展開は3パターンで見ている
僕は今後、
① 1万〜1万3,000円で底固め
これが一番現実的だと思っています。
しばらく横ばいになり、売りを消化するパターンです。
次に、
② 9,000円台まで最後の投げ売り
信用整理がもう一段進む場合です。
ここまで下がればかなり怖いですが、業績が崩れていなければ、逆に長期投資家が入りやすくなります。
そして、
③ 1万3,000円を回復して反転
この場合は、
1万5,000円
↓
1万7,000円
↓
2万円
と、次のレンジへ移る可能性があります。
僕は一旦追加投資を止めている
現在、まだ追加投資できる余力はあります。
ただ、今は買っていません。
一旦、
どこまで下がるのかを見る
ことにしました。
1万円前後でしっかり止まるのか。
それとも9,000円台へ行くのか。
半導体全体が落ち着くのか。
このあたりを確認してからでも遅くないと思っています。
まとめ
キオクシア株は決算後も下落し、現在は1万1,000円前後まで下がっています。
決算そのものは悪くありません。
むしろ現在の業績はかなり強いです。
ただし、
次四半期の成長鈍化
AI投資への不安
半導体株全体の調整
高金利
信用買いの整理
などが重なり、株価はかなり弱くなっています。
僕自身は、
ボトム圏にかなり近づいている可能性はある
と考えています。
一方で、
まだ底を打った確認はできていない
とも思っています。
現在の平均取得単価は約2万6,000円台。
今の価格なら追加投資で平均を大きく下げることもできます。
ただ、平均を1万7,000円台まで下げようとすると、15〜20万円前後の追加資金が必要になります。
そこまで一気に入れるより、
1万円前後で止まるかを見る
↓
1万2,000〜1万3,000円を回復
↓
1万5,000円を超える
といった流れを確認してから追加しても遅くないと考えています。
今回改めて感じたのは、
「安い株を買う」ことより、「安くて、上がり始めた株を買う」ほうが安心できる
ということです。
底値を完璧に取る必要はありません。
少し高くても、
「もう下がらない可能性が高まった」
と確認してから入る。
今はそのタイミングを待ちたいと思っています。
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