こんにちは。
普段はビットコインやイーサリアムなどの仮想通貨を中心に、日本株にも投資しています。
そんな中、2026年10月に入って改めて考えるようになったのが、「値上がり益だけでなく、定期的に現金が入ってくる資産も持っておきたい」ということです。
きっかけは、株と仮想通貨が同時に下落したことでした。
これまで資産を増やすことを重視してきましたが、値動きの大きい資産ばかり持っていると、相場全体が下がったときに資産が一斉に減ってしまいます。
そこで気になったのが、米国債です。
調べていくうちに、PayPay証券で購入できるフラットキープコース(USIG)という投資適格社債ETFを知り、実際に投資を始めました。
この記事では、僕が投資を始めるまでに調べたことや、そこから得た気づきを共有します。
結論からいうと、USIGは毎月分配金を受け取りながら、将来の金利低下による値上がりも狙えるETFです。ただし、元本保証ではなく、米国債とはリスクも違います。
そもそも米国債は、持っているだけで利息がもらえる?
最初に疑問に思ったのが、米国債の仕組みです。
株式では、企業が利益の一部を株主に還元する「配当金」があります。
一方、米国債はアメリカ政府にお金を貸すような仕組みで、代わりに利息を受け取ります。
例えば、額面100万円相当の米国債を年利5%のクーポンで購入した場合、単純計算では年間5万円相当の利息を受け取れます。
多くの米国中長期国債は半年ごとに利息が支払われ、満期になると額面が償還されます。
ただし、購入価格によって実際の利回りは変わります。
また、米国債には次のような注意点もあります。
- 途中売却すると、市場価格によって損失が発生する可能性がある
- 円から投資した場合、円高によって円換算の資産価値が減ることがある
- 利息には税金がかかる
つまり、米国債は信用リスクが低い投資先ですが、日本円で考えたときの元本が保証されているわけではありません。
ここを理解しておくことが大切です。
米国債ETFなら、少額から分配金を受け取れる
次に調べたのが米国債ETFです。
ETFとは、株式市場で売買できる投資信託のことです。
米国債ETFなら、複数の米国債にまとめて投資でき、商品によっては毎月分配金を受け取れます。
代表的なものを整理すると、次のとおりです。
| ETF | 投資対象 | 特徴 |
|---|---|---|
| SHV | 残存期間1年以内の米国債 | 価格変動が比較的小さい |
| SHY | 残存期間1〜3年の米国債 | 短期国債中心で安定重視 |
| IEF | 残存期間7〜10年の米国債 | 金利低下による値上がりも狙える |
| TLT | 残存期間20年超の米国債 | 金利変動による価格の上下が大きい |
いずれも基本的に毎月分配型です。
ただ、ここで気づいたことがあります。
同じ米国債ETFでも、短期と長期では値動きがまったく違うということです。
短期国債ETFは価格が比較的安定していますが、長期国債ETFは金利が少し動くだけで価格が大きく変わる場合があります。
つまり、分配利回りだけで選ぶのは危険です。
PayPay証券で見つけた「フラットキープコース」とは?
いろいろ調べているうちに、普段使っているPayPay証券に「フラットキープコース」という商品があることを知りました。
正式な投資対象は、次のETFです。
iShares Broad USD Investment Grade Corporate Bond ETF(USIG)
米国債そのものではなく、米ドル建ての投資適格社債に分散投資するETFです。
投資適格社債とは、一定以上の信用格付けを持つ企業などが発行する債券のことです。
米国政府が発行する米国債より信用リスクは高くなりますが、その分、一般的には高い利回りが期待できます。
USIGの基本情報
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| ティッカー | USIG |
| 投資対象 | 米ドル建て投資適格社債 |
| 過去12か月分配利回り | 約4.96% |
| 30日SEC利回り | 約5.75% |
| 分配回数 | 年12回(毎月) |
| 経費率 | 年0.04% |
| 保有債券数 | 約11,600銘柄 |
| 実効デュレーション | 約6.1年 |
※BlackRock公表の2026年9月24〜25日時点の参考データ。利回りや構成銘柄数は変動します。
僕が特に魅力を感じたのは、毎月分配金が支払われることと、過去12か月の分配利回りが約5%あることです。
銀行預金のように価格が一定というわけではありませんが、値上がり益だけに頼らない投資ができる点に興味を持ちました。
USIGに100万円投資したら、分配金はいくら?
では、実際にどれくらい分配金が受け取れるのでしょうか。
過去12か月分配利回り4.96%を使って、投資額ごとにシミュレーションしてみました。
| 投資額 | 年間分配金(税引前) | 月平均(税引前) |
|---|---|---|
| 10万円 | 約4,960円 | 約413円 |
| 30万円 | 約14,880円 | 約1,240円 |
| 50万円 | 約24,800円 | 約2,067円 |
| 100万円 | 約49,600円 | 約4,133円 |
| 300万円 | 約148,800円 | 約12,400円 |
※過去の利回りが今後も続くと仮定した単純計算です。実際の分配額は毎月変わり、為替・税金・売買コストによって円換算額も変わります。
こうして見ると、100万円投資した場合、月平均4,000円程度の分配金が期待できる計算です。
もちろん、決して大きな金額ではありません。
しかし、資産を保有している間に継続的なキャッシュフローが生まれるという点は、値上がり益を中心に考えてきた僕にとって新鮮でした。
USIGはなぜ下がっている?利下げ期待で上がるのか?
USIGを調べていて、もう一つ気になったことがあります。
それは、分配利回りが高い一方で、ETF価格が下落していることです。
債券投資を理解するうえで重要なのが、金利と債券価格の関係です。
基本的には、
市場金利が上がる → 既存の債券価格は下がりやすい
市場金利が下がる → 既存の債券価格は上がりやすい
という関係があります。
例えば、年3%の利息が付く債券を持っているとします。
その後、新しく発行される同じような条件の債券の利回りが5%になれば、古い3%の債券の魅力は低下します。
その結果、既存債券の市場価格は下がりやすくなります。
逆に、市場金利が下がれば、以前の高い利息が付く債券の魅力が増し、価格が上がりやすくなります。
利下げが実施される前から上がる可能性もある
僕が特に興味を持ったのは、ここです。
債券価格は、FRBが実際に利下げする前から、将来の金利低下を織り込んで動く場合があります。
つまり、
- インフレが落ち着いてくる
- 市場が今後の利下げを予想する
- 中長期の市場金利が低下する
- 債券ETFの価格に上昇圧力がかかる
という流れです。
ただし、FRBが政策金利を下げれば、USIGが必ず上昇するわけではありません。
USIGの価格は、米国の中長期金利だけでなく、企業の信用リスクにも左右されます。
不況によって企業の信用不安が高まれば、米国債の金利が下がっても、社債ETFが思ったほど上昇しない可能性があります。
金利が1%下がるとUSIGはどうなる?
USIGの実効デュレーションは約6.1年です。
これは、他の条件が変わらない場合、市場利回りが1ポイント低下すると、価格がおおむね6%程度上昇する方向に働く、という目安になります。
例えば100万円投資している場合、単純化すると約6万円の価格上昇に相当します。
さらに保有中の分配金もあります。
ただし、これは予測ではありません。信用スプレッドや為替も動くため、実際のリターンは大きく異なります。
僕は今後の利下げによる値上がりも期待していますが、あくまで分配金を受け取りながら中長期で保有するという考え方です。
USIGは本当に安全?投資前に知っておきたいリスク
ここは重要なので、整理しておきます。
USIGは投資適格社債を中心に構成されていますが、「投資適格」という言葉だけで安全だと判断するのは早いと思います。
特に注意したいのは、次の3つです。
1. 金利上昇リスク
市場金利がさらに上昇すると、USIGの価格は下落する可能性があります。
分配金を受け取れても、それ以上にETF価格が下がれば、トータルではマイナスになります。
2. 企業の信用リスク
米国債は米国政府が発行する債券ですが、USIGは企業などが発行する社債に投資します。
景気悪化や信用不安が強まると、社債価格が下がることがあります。
3. 為替リスク
日本円で投資する場合、円高になると円換算の評価額や分配金が減る可能性があります。
例えば、為替が1ドル150円から135円になれば、ドル建て資産の価格が変わらなくても、円換算では約10%の下落です。
僕自身、これからUSIGを運用するうえでは、分配利回りだけではなく、ETF価格・金利・為替の3つをセットで確認していこうと考えています。
1株未満でも分配金はもらえる?PayPay証券の仕組み
実際に投資を始めると、気になることが出てきました。
それが、「1株未満しか保有していなくても分配金は受け取れるのか?」という疑問です。
結論からいうと、PayPay証券では1株未満でも保有数量に応じて分配金を受け取れます。
例えば、USIGの1回の分配金が仮に1株あたり0.20ドルだった場合、
- 1株保有:0.20ドル
- 0.5株保有:0.10ドル
- 0.1株保有:0.02ドル
という計算です。
PayPay証券では、米国ETFの分配金は円に換算され、証券口座の現金残高に反映されます。
ただし、税金が差し引かれることに加えて、円換算後の1円未満は切り捨てられます。
そのため、極めて少額の保有では、分配金が実際には反映されないケースも考えられます。
それでも、まとまった資金がなくても少額から始められるのは魅力です。
僕自身、まずは実際に投資を始めて、分配金の入金状況や価格の動きを確認していくつもりです。
特定口座では分配金にどれくらい税金がかかる?
僕は今回、PayPay証券の特定口座で投資を始めました。
米国ETFの分配金には、通常、米国と日本の両方で税金がかかります。
一般的な源泉徴収の流れは次のとおりです。
- 米国で10%課税
- 残った金額に対して日本で20.315%課税
例えば、分配金が1,000円相当の場合、
- 米国税10%:100円
- 残り:900円
- 日本税20.315%:約183円
- 最終的な手取り:約717円
となります。
つまり、税引前の分配金の約71.7%が手元に残るイメージです。
USIGの過去12か月分配利回り4.96%を使って試算すると、100万円投資した場合は次のようになります。
| 項目 | 金額 |
|---|---|
| 投資額 | 100万円 |
| 年間分配金(税引前) | 約49,600円 |
| 年間分配金(税引後) | 約35,600円 |
| 月平均の手取り | 約2,960円 |
※日本の居住者が一般的な米国ETFの分配金を特定口座で受け取る場合の概算。為替や端数処理、実際の分配額は考慮していません。
なお、外国税額控除を利用することで、米国側で支払った税金の一部を取り戻せる可能性もあります。
ただし、確定申告が必要になり、控除できる金額には条件があります。
また、特定口座には「源泉徴収あり・なし」があるため、自分の口座設定も確認しておく必要があります。
ESGコース(SUSA)とも比較してみた
PayPay証券でほかの商品も確認していると、ESGコースというETFも見つけました。
正式名称は、iShares ESG Optimized MSCI USA ETF(SUSA)です。
こちらはUSIGとは異なり、米国の大型・中型企業の株式に投資するETFです。
ESGとは、環境・社会・企業統治を意味し、こうした観点を投資対象の選定に取り入れています。
SUSAも分配金を受け取れますが、USIGとは目的が異なります。
USIGとSUSAの比較
| 項目 | USIG | SUSA |
|---|---|---|
| PayPay証券のコース名 | フラットキープ | ESG |
| 投資対象 | 投資適格社債 | 米国株式 |
| 過去12か月分配利回り | 約4.96% | 約0.82% |
| 分配回数 | 年12回 | 年4回 |
| 主な収益源 | 債券利息・価格変動 | 株価上昇・配当 |
| 主なリスク | 金利・企業信用・為替 | 株価・為替 |
| 投資の方向性 | インカム重視 | 資産成長重視 |
※USIGは2026年9月24日、SUSAは2026年8月31日時点の運用会社公表データを使用。
SUSAは配当利回りこそ低いですが、株価の成長を通じて長期的な資産形成を目指せるETFです。
一方、USIGは毎月の分配金が比較的大きい点が魅力です。
つまり、「どちらが優れているか」ではなく、何を目的に投資するかで選ぶ商品が変わるということです。
今回USIGへの投資を始めて感じたこと
今回、米国債について調べ始めたことから、USIGという投資先にたどり着きました。
僕はこれまで、仮想通貨や日本株など、資産そのものの値上がりを重視する投資を続けてきました。
もちろん、これからも値上がり益を狙う投資は続けていくつもりです。
ただ、その一方で、資産形成には別のアプローチもあると改めて感じました。
それが、「資産を保有しながら、定期的なキャッシュフローを積み上げる」という考え方です。
USIGであれば、毎月分配金を受け取りながら、中長期の金利動向による価格変動も含めて運用できます。
ただし、実際に始めたばかりなので、今後の投資成果はまだわかりません。
現在の高い分配利回りが将来も続く保証もありません。
僕としては、最初から大きな金額を一括投資するのではなく、金利や相場の状況を見ながら段階的に保有額を増やすことも検討しています。
特に意識しているのが、資産を増やすことと、資産から収入を得ることのバランスです。
これは、今後の資産形成を考えるうえでも大切なテーマになりそうです。
まとめ:USIGは毎月分配金を狙えるが、元本保証ではない
今回調べてわかったことをまとめます。
- 米国債は利息を受け取れるが、円高や途中売却による損失リスクがある
- USIGは米国債ではなく、米ドル建て投資適格社債に分散投資するETF
- USIGの過去12か月分配利回りは約4.96%で、分配金は毎月支払われる
- 1株未満でも保有数量に応じて分配金を受け取れる
- 特定口座では税金が差し引かれるため、実際の手取りは表面利回りより少ない
- 将来の市場金利低下はUSIGの価格に追い風となり得るが、信用リスクや為替にも注意が必要
- ESGコース(SUSA)は分配金より株式の長期成長を重視するETF
僕は今回、PayPay証券のフラットキープコース(USIG)への投資を始めました。
まだ小さな一歩ですが、値上がり益だけでなく、分配金による収入も少しずつ積み上げていきたいと考えています。
資産を増やす投資と、資産から収入を得る投資。この両方を組み合わせることが、これからの資産形成を考える一つの方向性になるかもしれません。
今後も実際の運用を通じて、分配金の受取額や資産の変化を共有していきたいと思います。
参考資料・公式情報
- BlackRock:USIG公式商品ページ
- BlackRock:SUSA公式商品ページ
- PayPay:フラットキープコース・ESGコースの紹介
- PayPay証券:米国株・ETFの取引ルールと分配金
- PayPay証券:税金について
- PayPay証券:よくある質問
- 国税庁:配当金を受け取ったとき
※本記事は2026年10月時点に確認した情報と個人の投資経験をもとに作成しています。ETFの利回り、分配額、価格、制度等は変動します。特定商品の購入を推奨するものではありません。投資判断はご自身の資産状況やリスク許容度に応じて行ってください。
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