2026年10月21日現在、SpaceX(スペースX)の株価を追いかけています。
2026年6月に上場したSpaceXですが、期待の大きさとは裏腹に、株価はなかなか安定しません。
そして今回、ついに四半期決算で黒字化を達成しました。
売上高は前年同期比161%増、純利益は44億ドル。
数字だけ見れば、かなり素晴らしい決算です。
ところが、株価は上場直後の高値から大きく下落したまま。
「これだけ業績が伸びているのに、なぜ株価はもっと上がらないのだろう?」
僕自身、少額ながらSpaceX株を保有しているので、気になるところです。
ちなみに、僕の平均取得単価は153ドル。昨日21日時点では約3%の含み益がありました。
今回は、SpaceXの黒字化をどう評価するべきなのか、そして僕自身がどのタイミングで利益確定を狙っているのか、実際の投資経験とともに整理してみます。
SpaceXがついに黒字化!2026年7〜9月期の決算を確認
まずは、2026年10月20日に発表された第3四半期決算です。
| 項目 | 2026年7〜9月期 |
|---|---|
| 売上高 | 約145.8億ドル |
| 売上高成長率 | 前年同期比161%増 |
| 純利益 | 約44億ドル |
| 調整後EBITDA | 約88億ドル |
| 設備投資額 | 約195.9億ドル |
前年同期は約10.5億ドルの純損失だったので、大きな改善です。
SpaceXは、上場後初めて四半期ベースで黒字化を達成しました。
ただし、ここで一つ注意したい点があります。
2026年1〜9月の累計では、純損益は約4.1億ドルの赤字です。
つまり、今回の黒字化は大きな進歩ですが、年間を通して安定的に利益を生み出せる企業になったと判断するには、まだ少し早い段階です。
黒字化したのに、なぜ株価は大きく上がらないのか?
個人的には、今回の決算を見て、SpaceXの将来性に対する期待はさらに高まりました。
ただ、株価が思ったほど上昇しない理由も理解できます。
すでに将来の成長が株価に織り込まれている
SpaceXは2026年6月12日に、135ドルでIPO(新規株式公開)しました。
その後、株価は一時225ドル台まで上昇しましたが、10月20日の終値は147.79ドル。
IPO価格よりは約9.5%高いものの、最高値からは約34%下落している状況です。
つまり、企業への期待そのものがなくなったわけではありません。
むしろ、最初の期待が大きすぎた可能性があると感じています。
現在のSpaceXの企業価値は約2兆ドル規模です。
これほど高い評価を受けている企業の場合、黒字化しただけでは十分ではありません。
投資家は、その先の大幅な利益成長まで期待しているからです。
黒字化しても、莫大な投資が続いている
もう一つ気になったのが、設備投資の大きさです。
2026年7〜9月期の設備投資額は、なんと約196億ドル。
売上高の約146億ドルを上回っています。
さらに、2026年1〜9月の累計では、
- 営業キャッシュフロー:約131億ドル
- 設備投資額:約481億ドル
- 差し引き:約350億ドルのマイナス
となっています。
会計上の利益は出ていても、成長のために非常に多くの現金を使っている状況です。
もちろん、これは必ずしも悪いことではありません。
SpaceXは、今後の市場拡大を見越して積極的にインフラを整備しています。
IPOで巨額の資金も調達しており、単純に資金不足というわけではありません。
ただ、これだけの投資が将来どれほどの利益を生み出すのか。
そこを投資家が慎重に見ているのだと思います。
実はSpaceXは、もはやロケットだけの会社ではない
今回の決算で、僕が特に興味深いと感じたのが事業構造の変化です。
SpaceXというと、ロケットや宇宙開発のイメージが強いですよね。
しかし、最新の売上高を見ると、少し違った姿が見えてきます。
| 事業 | 四半期売上高 | 営業損益 |
|---|---|---|
| AI・Super Intelligence | 約75.6億ドル | 約4.3億ドル |
| Starlinkなどの通信事業 | 約52.5億ドル | 約23.7億ドル |
| ロケット・宇宙事業 | 約17.7億ドル | 約700万ドルの赤字 |
なんと、AI事業の売上高がStarlinkを上回っています。
一方、営業利益ではStarlinkなどの通信事業が圧倒的です。
つまり、現在のSpaceXには2つの大きな特徴があります。
今の利益を支えているのはStarlink。そして、将来の成長を大きく左右するのがAI事業。
この構造は非常に興味深いと思っています。
Starlinkは安定した収益基盤になりつつある
Starlinkの一般向け契約者数は1,360万人に達しました。
衛星インターネットは、一度利用者を獲得すると継続的な利用料金が発生するビジネスです。
もちろん、設備の維持や衛星の打ち上げには費用がかかります。
それでも、契約者数が増えれば継続収入も積み上がっていくという強みがあります。
特に今後は、航空機向け通信や企業・政府向けサービス、携帯電話向けの衛星通信にも成長余地があります。
僕自身、長期的に見ればStarlinkは非常に魅力的な事業だと感じています。
AI事業は大きな成長機会だが、リスクもある
SpaceXのAI事業では、データセンターの計算能力を企業に提供するサービスなどが急成長しています。
一方で、AI事業には莫大な設備投資が必要です。
現在はAI向けの計算能力に強い需要がありますが、競争が激しくなれば、サービス価格が下がる可能性もあります。
そのため、AI事業が急成長していることは好材料ですが、必ずしも将来の高収益を保証するわけではありません。
個人的には、今後の決算でAI事業の売上だけでなく、営業利益がどこまで伸びていくかを注目したいです。
僕のSpaceX投資状況|153ドルで購入、現在は短期利確を検討中
ここからは、僕自身の投資についてです。
現在、SpaceX株を少額保有しています。
平均取得単価は153ドル。
保有中、一時は約3%の含み益になっていました。
大きな金額を投資しているわけではありませんが、せっかくならもう少し利益を伸ばしたいという気持ちがあります。
ただ、今回は長期保有よりも、短期で利益を確定する方針です。
そこで考えたのが、含み益10%での売却です。
10%の含み益なら、目標株価は168.30ドル
平均取得単価が153ドルなので、目標株価はシンプルです。
153ドル × 1.10 = 168.30ドル
株価ごとの損益率を整理すると、以下のようになります。
| SpaceX株価 | 含み損益率 |
|---|---|
| 153.00ドル | ±0% |
| 157.59ドル | +3% |
| 160.00ドル | +4.6% |
| 165.00ドル | +7.8% |
| 168.30ドル | +10% |
| 170.00ドル | +11.1% |
| 175.00ドル | +14.4% |
※為替変動・税金・売買手数料は考慮していません。
2026年10月21日の米国市場プレマーケットでは、SpaceX株は一時161ドル台で取引されています。
この水準なら、僕の取得単価に対して約5.5%の含み益です。
10%の利益目標まで、株価の上昇率であと約4.3%。
決して遠い水準ではありません。
もちろん、だからといって短期で達成できる保証はありませんが、今回の黒字決算がどこまで株価を押し上げるのか注目しています。
168〜170ドルで売却を狙いたい理由
僕が168〜170ドルを意識しているのには、理由があります。
実はSpaceX株は、2026年10月7日に168〜171ドル台で取引されていました。
つまり、今回の目標株価は過去に実際に到達した価格帯です。
株価が再び上昇すれば、このあたりを試す展開も考えられます。
ただし、過去に取引された価格帯だからこそ、戻り売りが出る可能性もあります。
僕自身、今回は10%程度の利益が確保できれば十分だと考えています。
「もっと上がるかもしれない」と欲張りすぎず、当初の目標で利益確定する。
これも、短期投資では大切な考え方だと思います。
10月下旬のロックアップ解除には注意したい
一方で、今後の株価を考えるうえで無視できない材料があります。
それが、ロックアップ解除です。
ロックアップとは、上場前から株式を保有していた投資家や関係者が、一定期間売却できないようにする仕組みです。
SpaceXでは段階的に売却制限が解除される予定で、2026年10月22日には第3四半期決算に連動して、最大約13億株が売却可能になるとされています。
さらに、10月24日にも別の解除日があり、実際の取引日は週明けの26日となります。
もちろん、売却可能になった株式がすべて売られるわけではありません。
ロックアップ解除後に株価が上昇するケースもあります。
ただ、短期投資をしている立場としては、株式の供給が増える可能性は意識しておきたいところです。
決算による買いと、ロックアップ解除による売り。
この2つの材料がぶつかることで、今週から来週にかけて株価が大きく動く可能性があります。
今後のSpaceX株価はどうなる?僕が考える3つのシナリオ
今後の展開を、僕なりに3つに分けて考えています。
シナリオ1:決算を好感して168〜170ドルへ上昇
これが、僕にとって最も理想的な展開です。
好決算やAI事業の成長が引き続き評価され、株価が168ドル台まで上昇するケースです。
この場合は、168.30ドル付近での利益確定を優先したいと考えています。
少額投資とはいえ、10%の利益を確保できれば十分満足できる結果です。
シナリオ2:160ドル前後で上昇が止まる
こちらも十分考えられます。
決算発表直後は大きく上昇しても、その後は利益確定売りが出るケースです。
特にSpaceXのように値動きの激しい銘柄では、好決算でも上昇が長続きしないことがあります。
この場合は、短期的な買いの勢いを見ながら、10%に届かなくても利益確定するか判断したいです。
シナリオ3:ロックアップ解除をきっかけに下落
これが短期投資で最も警戒しているケースです。
株価が再び153ドル付近まで下がれば、せっかくの含み益がなくなってしまいます。
当然、153ドルを下回れば含み損です。
今回の投資は短期売却が目的なので、10%という利益目標に固執しすぎないことも大切だと感じています。
例えば、上昇が失速して157〜158ドル付近まで下落した場合には、利益を守るための売却も検討するつもりです。
ただし、この価格帯で必ず反発する、あるいは下落すると予測しているわけではありません。
実際の売買では、株価の動きや市場全体の状況も確認して判断します。
長期的なSpaceXの将来性には期待している
今回は短期で利益確定する方針ですが、SpaceXという企業の将来性を悲観しているわけではありません。
むしろ、中長期的には非常に興味深い企業だと思っています。
個人的に期待しているのは、次の3つです。
- Starlinkの拡大: 衛星通信サービスの利用者増加と、企業・航空機・携帯通信分野への展開
- Starshipの商用化: 大量の衛星を効率的に打ち上げることで、宇宙インフラ事業の競争力を高める可能性
- AI事業の成長: データセンターやAI関連サービスが、新しい収益の柱になる可能性
特に面白いのが、これらの事業が互いにつながっている点です。
ロケットで衛星を打ち上げ、Starlinkで世界中に通信サービスを提供し、さらにAIインフラを拡大していく。
それぞれの事業が成長すれば、SpaceX全体の競争力も高まる可能性があります。
一方で、現在の企業価値にはすでに大きな期待が織り込まれています。
技術力の高さと、株式投資としての割安さは別の話です。
また、Teslaとの合併についても協議が始まっていますが、正式な合意には至っていません。
そのため、こうした話題だけを理由に株価の上昇を期待するのは慎重であるべきだと思います。
まとめ|SpaceXの黒字化は好材料。ただし僕は10%の利益を狙って短期売却へ
今回のSpaceX決算を見て、改めて感じたことがあります。
それは、企業の業績が良くなることと、株価が上がることは必ずしも同じではないということです。
SpaceXは四半期黒字化を達成し、売上高も前年同期比161%増という素晴らしい成長を見せました。
ただ、その一方で、巨額の設備投資や高い企業価値、ロックアップ解除といったリスクもあります。
だからこそ、今回の投資では欲張りすぎず、自分で決めた目標を大切にしたいと思っています。
僕の現在の投資方針は、以下のとおりです。
- 平均取得単価は153ドル
- 短期売却を前提に保有
- 利益目標は10%
- 168.30ドル付近での利益確定を狙う
- 上昇が失速した場合は、利益確保を優先することも検討
もちろん、このまま上昇するとは限りません。
短期で売ったあとに、さらに株価が大きく上昇する可能性もあります。
それでも、最初に決めた投資方針に沿って利益を確定できれば、十分納得できる投資になると思っています。
今後もSpaceXの業績や株価の動きを追いながら、実際にどのタイミングで売却したのか、その結果も共有していきたいと思います。
参考資料・情報源
- SpaceX 2026年第3四半期決算(米SEC提出資料)
- SpaceX IPO価格発表(公式IR)
- SpaceXの株価・プレマーケット情報(Public.com)
- SpaceX株のロックアップ解除日程(The Motley Fool)
- SpaceXとTeslaの合併協議・決算報道(Reuters)
※本記事は2026年10月21日時点の公開情報と個人的な投資経験をもとに作成しています。株価や決算情報は今後変動する可能性があります。また、投資判断は個人の考えであり、特定の銘柄の購入・売却を推奨するものではありません。
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