最近、投資をしていてかなり気になっているのが、日本とアメリカの長期金利の上昇です。
日本では2026年9月、10年国債利回りが3%台に到達しました。3%に達するのは約30年ぶりです。
アメリカでも10年国債利回りが一時4.8%台まで上昇しています。
僕自身、
「これ、株にはけっこうマイナスなんじゃないか?」
と思い、あらためて金利と株の関係を整理してみました。
そして最終的に、PayPay証券で
「NEXT FUNDS 日経平均高配当株50指数連動型上場投信(1489)」
への投資を開始しました。
今回は、なぜ金利が上がっているのか、金利上昇時には何が買われやすいのか、そしてなぜ僕が1489を選んだのかを、自分の投資判断と合わせて紹介します。
そもそも、なぜ日本の長期金利が上がっているのか?
最初に思ったのが、
「日銀の利上げが期待されているから?」
ということでした。
これは大きな理由のひとつです。
日銀は2026年6月に政策金利を1%へ引き上げており、9月会合でも追加利上げが意識されています。
ただし、今回の長期金利上昇はそれだけではありません。
背景には、
- 日銀の追加利上げ観測
- 原油高によるインフレ懸念
- 円安
- 日本の財政への警戒
- 世界的な国債売り
など、複数の要因があります。
特に原油価格の上昇によって、
原油高 → インフレが続く → 金利を下げにくい → 国債が売られる → 長期金利が上がる
という流れが強く意識されています。
アメリカも同じ。10年債利回りが4.8%台へ
これは日本だけの話ではありません。
アメリカの10年国債利回りも一時4.812%まで上昇しました。
背景にはこちらもインフレへの警戒があります。
さらに市場では、9月のFRBによる利上げまで意識され始めています。9月2日時点では、市場が織り込む9月利上げ確率は約70%まで上昇したと報じられています。
つまり今は、
日本もアメリカも「思ったほど金利は簡単には下がらないかもしれない」
という状況です。
長期金利上昇がなぜ株にマイナスなのか?
ここは投資をするうえで非常に重要です。
金利が上がると、特に影響を受けやすいのが
半導体・AI・NASDAQなどのグロース株
です。
理由はシンプルです。
たとえば米国債で比較的低いリスクで4〜5%程度の利回りを期待できる環境になると、
「わざわざPERの高い株を買わなくてもいいのでは?」
と考える投資家が増えてきます。
その結果、
国債利回り↑
↓
株に求められる期待リターン↑
↓
高PER株の割高感↑
↓
グロース株↓
となりやすいわけです。
実際、今回の世界的な金利上昇局面でも株式市場は下落し、日本の日経平均も9月2日に大きく下落しています。
では、こういうとき何が買われるのか?
そこで次に考えました。
「逆に、こういう相場では何を持っておくといいんだろう?」
もちろん相場に絶対はありませんが、一般的には次のような資産・セクターが注目されやすくなります。
| 資産・セクター | 金利上昇との相性 |
|---|---|
| 銀行 | ○〜◎ |
| 保険 | ○〜◎ |
| 高配当・バリュー株 | ○ |
| エネルギー | ○〜◎ |
| 現金・短期債 | ○ |
| REIT | △〜× |
| 長期国債 | △〜× |
| 高PERグロース株 | × |
| 半導体・NASDAQ | 金利急騰時は逆風 |
特に日本では、長い間ほぼゼロ金利だったため、金利の正常化によって銀行や保険会社の収益環境が改善する可能性があります。
そこで候補として考えたのが、
- 三菱UFJ
- 三井住友FG
- みずほFG
- 保険株
- 高配当ETF
などでした。
僕が選んだのは「1489 日経平均高配当株50」
いろいろ考えた結果、今回僕がPayPay証券で投資を始めたのが、
1489 NEXT FUNDS 日経平均高配当株50指数連動型上場投信
です。
PayPay証券では「日経平均高配当株50指数連動コース」として取り扱われており、NISAの成長投資枠にも対応しています。
1489とは?
1489は、日経平均株価を構成する企業の中から、原則として予想配当利回りの高い50銘柄へまとめて投資するETFです。
つまり、
「日本の高配当大型株を自分で何十社も選ぶのは大変」
という人でも、1489を買えばまとめて分散投資できます。
さらに分配金は、
1月・4月・7月・10月の年4回
設定されています。
2026年9月1日時点では、
- 価格:3,651円
- 純資産総額:約5,660億円
- 過去1年間ベースの分配金利回り:2.58%
- 信託報酬:年0.308%(税込)
となっています。
なお、分配金利回りは過去の実績をもとにした数字なので、将来も同じ分配金がもらえるわけではありません。
なぜ銀行株を直接買わず、1489にしたのか?
もちろん、
「これから日本の金利が上がるなら、三菱UFJを直接買えばいいのでは?」
という考え方もあります。
僕もかなり迷いました。
それでも最初に1489を選んだ理由は、特定の銀行1社だけに賭けなくてもいいからです。
金利上昇が銀行株にプラスだからといって、
銀行株=必ず上がる
ではありません。
景気悪化、貸倒れ、債券評価損、すでに株価へ織り込まれている可能性などもあります。
そこで今回は、
「日本の金利正常化+高配当株」
という大きなテーマそのものへ投資する感覚で、ETFを選びました。
半導体だけではなく「違う値動きをする資産」を持つ
今回1489への投資を始めた理由として、もうひとつ大きかったのが分散です。
投資をしていると、どうしても
「これから伸びそうなもの」
に目が向きます。
AI、半導体、テクノロジーなどはまさにそうです。
僕もこうした成長テーマには引き続き期待しています。
ただ、金利が一気に上昇すると、成長株はかなり強く売られることがあります。
そこで、
金利低下 → 半導体・グロースに追い風
だけではなく、
金利上昇 → 高配当・金融などが相対的に強くなる
という違う方向のポジションを持っておく。
これが今回の1489投資の大きな狙いです。
とはいえ、金利上昇=1489が絶対上がるわけではない
ここは注意しておきたいところです。
「金利が上がっているから高配当株を買えば大丈夫」
というほど、相場は単純ではありません。
たとえば金利が急激に上がりすぎると、
- 企業の借入コスト増加
- 景気悪化
- 株式市場全体のPER低下
- 国債へ資金が移動する
といったことも起こります。
そうなれば高配当株も一緒に売られる可能性があります。
実際、1489も株式ETFなので元本保証はありません。価格下落や構成企業の業績悪化などによって損失が出る可能性があります。
なので僕は「一気に買わない」
今回、1489への投資は始めましたが、ここで一気に大きな金額を入れるつもりはありません。
理由は、銀行株や高配当株にはすでに金利上昇期待がある程度織り込まれている可能性があるからです。
ちなみに1489は2026年9月1日だけでも前日比+2.09%上昇しています。
上がっているからといって焦って追いかけるより、
まず投資を開始する
↓
相場を見る
↓
調整すれば追加する
くらいの距離感でいいと思っています。
投資では「買うか・買わないか」だけでなく、
どのくらいのスピードで買うか
もかなり重要です。
今後チェックしていくもの
1489を保有しながら、今後は特に次のポイントを見ていこうと思っています。
① 日本10年国債利回り
3%を超えたあと、さらに金利上昇が続くのか。
② 日銀の追加利上げ
9月会合を含め、どこまで政策金利を上げるのか。
③ 銀行・保険株
金利上昇メリットを実際の業績につなげられているのか。
④ インフレと原油
今回の金利上昇の大きな原因なので、原油価格が落ち着けば状況が変わる可能性があります。
⑤ 1489の価格と分配金
価格だけではなく、今後の分配金や構成企業の配当状況も見ていきます。
まとめ|金利上昇を見て、ポートフォリオを少し変えてみた
今回、世界的な長期金利上昇を見ながら、
「これからも成長株だけを持っていていいのか?」
と考えるようになりました。
日本では10年国債利回りが約30年ぶりに3%台へ。
アメリカの10年債利回りも4.8%台まで上昇しています。
この環境では、半導体やAIなどの成長株にとって短期的には逆風になる可能性があります。
一方で、
銀行・保険・高配当株などには別のチャンスが生まれる可能性がある。
そこで今回、PayPay証券で1489 日経平均高配当株50への投資をスタートしました。
もちろん、
「1489が必ず上がる」
と思っているわけではありません。
僕が重視しているのは、
相場環境が変わったら、自分のポートフォリオも少しずつ変えていくこと。
成長株が下がったら安く拾う。
金利が上がる局面では、高配当・金融にも資金を振り分ける。
そして一度に全額を入れず、少しずつポジションを作る。
これからも実際に自分のお金を運用しながら、結果も含めて記録していきたいと思います。
※本記事は筆者個人の投資経験・考え方を紹介するものであり、特定の金融商品への投資を推奨するものではありません。投資には元本割れなどのリスクがあります。最終的な投資判断は、ご自身の状況やリスク許容度を踏まえて行ってください。
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