こんにちは、リョウです。
今回は、僕が実際に保有している半導体3倍レバレッジETF「SOXL」が大きく下落する中で、どのように買い増しをしてきたのか、そのとき何を考えていたのかを、体験ベースでまとめます。
最初にお伝えしておくと、この記事は「SOXLは今が買いです」とおすすめする内容ではありません。
むしろ今回、僕自身が体験したのは、
下がったからといって、すぐに全額を入れるのは危険
でも、怖くなって何もしないのも難しい
という、投資におけるかなり現実的な葛藤でした。
SOXLの価格は一時300ドルを超えていましたが、その後、200ドル、160ドル、150ドル、そして129ドル付近まで急落しました。
僕はその下落の中で、数千円ずつ少額で買い増しし、平均取得単価を少しずつ下げていきました。
今回は、その過程を振り返りながら、暴落時に何を感じ、どんな判断をしたのかを整理していきます。
SOXLとは?
SOXLは、半導体関連株の値動きに対して、1日あたり約3倍の値動きを目指すレバレッジETFです。
半導体株が上がると大きく上昇する一方で、下落するときも非常に速いのが特徴です。
例えば、半導体指数が1日で4%下落すれば、SOXLは単純計算で10%以上下落することもあります。
つまり、通常の半導体ETFよりも値動きがかなり激しく、
- 上昇相場では利益が膨らみやすい
- 下落相場では含み益が一気に消える
- 買うタイミングによって心理的な負担が大きく変わる
という商品です。
僕自身も、以前はSOXLで含み益が70%近くまで増えた時期がありました。
しかし、その後の下落で含み益は35%、10%と減少し、最終的には含み損になりました。
数字だけを見ると、かなり激しい動きです。
300ドル台から急落。最初は「もう少し待とう」と考えた
SOXLが高値から下落し始めた当初、価格はまだ200ドルを大きく超えていました。
215ドル付近まで下がったときも、
「かなり下がったな」
とは思いました。
ただ、過去の値動きを考えると、SOXLでは20%や30%の下落はそれほど珍しくありません。
そこで、すぐに大きく買うのではなく、もう少し様子を見ることにしました。
その後、価格はさらに下がり、
- 215ドル
- 198ドル
- 185ドル
- 165ドル
と下落していきました。
結果的に、215ドル付近で大きく買わなかった判断は良かったと思っています。
もしあの時点で資金を一気に入れていたら、その後の下落でかなり苦しい心理状態になっていたはずです。
165ドル付近で、まず1万円を追加
価格が165ドル付近まで下がったところで、僕は1万円を追加投資しました。
この時点では、
「もう十分下がったのではないか」
という気持ちもありました。
一方で、
「まだ下がる可能性もある」
とも考えていました。
そこで、全額を入れるのではなく、あくまで一部だけ追加しました。
SOXLへの投資元本は、それまで約3万7,000円でしたが、この買い増しで約4万7,000円になりました。
将来的には元本を10万円程度まで増やしたいと考えていましたが、一度に10万円まで増やすのではなく、下落局面で段階的に追加していく方針にしました。
153ドルで5,000円を追加。平均取得単価は167ドルへ
その後、SOXLはさらに下落し、153ドル付近まで下がりました。
ここで5,000円を追加投資しました。
結果として、平均取得単価は167ドル付近まで下がりました。
この買い方で良かったと感じたのは、153ドルという価格以上に、追加額を5,000円に抑えたことです。
下落が続くと、
「ここが底かもしれない」
「今のうちに多く買った方がいいのではないか」
という気持ちが出てきます。
しかし、底値は誰にもわかりません。
そのため、
底を当てるのではなく、下がるたびに少しずつ買う
という考え方に切り替えました。
192ドルまで反発。「買っておいて良かった」と思った直後に再下落
153ドルまで下落した後、SOXLは192ドル付近まで大きく反発しました。
153ドルから見ると、約25%の上昇です。
平均取得単価が167ドルだったため、含み損から含み益へ戻りました。
このときは正直、
「153ドルで追加しておいて良かった」
と思いました。
ただし、SOXLの難しさはここからでした。
192ドルまで反発したものの、その後は再び下落し、166ドル付近まで戻ってきました。
そこで、僕は再び買い増しをしました。
今回は、それまでより少しだけ多めに追加しました。
それでも金額は数千円単位です。
含み損が約2%程度になったところで買い増しできたため、タイミングとしては悪くないと感じていました。
まさかの129ドル。下落は想定以上に深かった
しかし、その後も下落は止まりませんでした。
チャート上では150ドル付近が一つの節目に見えていましたが、そこを割り込み、最終的には129ドル付近まで下落しました。
この下落は、僕の想定より深いものでした。
当初は、
- 160ドル台
- 150ドル台
- 悪くても140ドル前後
くらいを意識していました。
しかし、実際には129ドルまで下がりました。
ここで感じたのは、
「かなり下がった」と思った価格から、さらに下がるのが相場
ということです。
165ドルで買ったときも安く感じました。
153ドルも十分安いと思いました。
それでも129ドルまで下がりました。
これは、実際に保有していないと感じにくい感覚だと思います。
チャートを後から見るだけなら、
「129ドルで買えば良かった」
と言えます。
しかし、実際には165ドル、153ドル、147ドルと下がっていく中で、どこが底かわからないまま判断しなければなりません。
129ドルでは1,000円だけ追加
129ドルまで下がったとき、僕は1,000円だけ追加投資しました。
価格だけを見れば、かなり安くなっています。
しかし、下落の勢いが強く、まだ底を打ったとは言い切れませんでした。
そのため、大きく買うのではなく、あえて1,000円だけにしました。
この判断は、自分の中ではかなり重要でした。
以前であれば、
「ここまで下がったなら多めに買おう」
と考えていたかもしれません。
しかし今回の経験で、
下落している最中に大きく買うより、資金を残しておく方が心理的にも有利
だと実感しました。
少額でも投資しておけば、反発したときに「何も買えなかった」という後悔は減ります。
一方で、さらに下落しても、資金を使い切っていないため対応できます。
147ドル付近で数千円ずつ追加。平均取得単価は162ドルへ
その後、価格は147ドル付近まで戻しました。
僕はここ数日、普段より少し多めに買い増しをしました。
多めといっても、数千円単位です。
その結果、平均取得単価は162ドル付近まで下がりました。
現在の方針は、160ドル付近までは、定期的に数千円ずつ追加するというものです。
つまり、
- 価格が160ドル以下なら、少額で追加
- 大きく上がったら追いかけない
- 急落しても一気に資金を入れない
- 数千円単位で平均取得単価を下げる
というルールです。
これによって、以前より感情的な判断が減りました。
今回の下落に、決定的な悪材料はあったのか?
今回の下落では、何度も
「何か大きな悪材料が出たのではないか」
と確認しました。
SOXLの下落率だけを見ると、企業の不祥事や業績崩壊でも起きたように感じます。
しかし実際には、SOXLだけに固有の悪材料が出たわけではありませんでした。
主な要因は、半導体セクター全体の調整です。
特に大きかったのは、
- AI関連株の利益確定売り
- 半導体株の高すぎた期待値の修正
- AI設備投資の持続性への不安
- 好決算でも株価が上がらない相場環境
- 機関投資家によるポジション縮小
- SOXLの3倍レバレッジによる下落の増幅
などです。
つまり、
AI需要が突然消えたというより、期待が先行しすぎた反動
という見方が近いと考えました。
ただし、業績が崩れていないから必ずすぐ戻る、という意味ではありません。
株価は将来の期待で動くため、期待値が下がれば、業績が良くても株価は下落します。
今回の経験で、「良い決算=株価上昇」とは限らないことも改めて感じました。
少額投資でも、心理状態は大きく変わる
今回の投資額は、数千円単位が中心です。
一般的には、それほど大きな金額ではありません。
しかし、金額が小さくても、保有していれば感情は動きます。
価格が192ドルまで戻れば嬉しくなります。
129ドルまで下がれば不安になります。
「もっと買っておけば良かった」
「買わなければ良かった」
という気持ちも出てきます。
だからこそ、今回の経験では、投資額の大小よりも、
自分がどのようなルールで行動するか
が大切だと感じました。
数千円でも、ルールなしで買えば、下落するたびに不安になります。
一方で、買い増しの基準を決めておけば、値下がりしても「次にどうするか」を考えやすくなります。
今回やって良かったこと
今回の下落局面で、個人的に良かったと感じていることは3つあります。
1.高値で一気に買わなかった
215ドルや200ドル付近でも、かなり下がったように見えました。
しかし、そこで大きく買わず、さらに下がったときの資金を残しました。
結果的に、150ドル以下でも追加できました。
2.買い増し額を数千円単位にした
追加額を小さくすることで、さらに下がっても対応できました。
また、含み損が増えても、精神的な負担を抑えられました。
3.平均取得単価を下げることだけを目的にしなかった
平均取得単価が下がると、達成感があります。
しかし、それを目的にすると、下落するたびに買い続けてしまいます。
そこで、
- 市場全体に新しい悪材料がないか
- 半導体業界の業績が崩れていないか
- AI投資が本格的に減速していないか
も確認しながら追加するようにしました。
一方で、反省点もある
今回の経験では、反省点もあります。
それは、最初の段階ではまだ「安くなった価格」に意識が向きすぎていたことです。
165ドルになったとき、
「かなり安い」
と感じました。
153ドルになったときも、
「ここまで下がれば十分だろう」
と思いました。
しかし、実際には129ドルまで下落しました。
相場では、過去の高値と比較すると、どの価格も安く見えてしまいます。
300ドルから見れば200ドルは安い。
200ドルから見れば160ドルは安い。
160ドルから見れば130ドルはさらに安い。
しかし、安いかどうかは、過去の高値だけでは決まりません。
そのため今後は、
「高値から何%下がったか」だけでなく、下落の原因と市場環境を見る
ことを、より意識したいと思います。
「暴落時に買う」は、実際には簡単ではない
投資の世界では、
「暴落時に買え」
とよく言われます。
しかし、実際に暴落している最中は、悪いニュースが続き、チャートも崩れています。
周囲も悲観的になります。
さらに、自分が買った価格から何度も下がります。
その状況で買うのは、想像以上に難しいです。
今回、僕ができたのは、
「勇気を出して大きく買った」
というより、
怖いからこそ、数千円ずつに分けた
ということでした。
これは、ある意味では消極的な方法です。
しかし、自分にとっては、継続しやすく、冷静さを保ちやすい方法でした。
今後の方針
今後は、SOXLが160ドル付近までは、状況を見ながら数千円単位で定期的に追加していく予定です。
ただし、価格だけで機械的に買い続けるつもりはありません。
今後もし、
- AI関連企業が設備投資を大幅に縮小する
- NVIDIAやTSMCが需要減速を示す
- 半導体企業の業績見通しが相次いで下方修正される
- 市場全体が本格的な弱気相場に入る
といった変化があれば、一度立ち止まります。
逆に、半導体業界の成長性が維持され、今回の下落が期待値調整の範囲であれば、少額ずつ保有を増やす方針です。
SOXLは値動きが大きいため、長期の積立投資に向いている商品とは言い切れません。
だからこそ、コア資産とは分けて、リスクを取る枠の中で運用する必要があると考えています。
まとめ:底を当てるより、下落に耐えられる買い方をする
今回、SOXLが300ドル台から129ドル付近まで下落する過程を実際に体験しました。
その中で最も大きかった気づきは、
完璧な底値で買うことより、さらに下がっても耐えられる買い方をする方が大切
ということです。
僕は、
- 165ドルで1万円
- 153ドルで5,000円
- 129ドルで1,000円
- その後も数千円ずつ
という形で買い増ししました。
その結果、平均取得単価は162ドル付近まで下がりました。
もちろん、今後さらに下落する可能性もあります。
反対に、半導体株が回復すれば、大きく反発する可能性もあります。
どちらに動くかはわかりません。
だからこそ、
- 一気に買わない
- 資金を残す
- 悪材料を確認する
- 自分が耐えられる金額にする
- 上がったときに焦って追いかけない
というルールを続けたいと思います。
「暴落時に買う」という言葉は簡単ですが、実際には感情との戦いです。
今回の経験を通して、僕にとっては、大きく勝負するよりも、数千円ずつ淡々と追加する方が合っているとわかりました。
今後も価格の動きだけでなく、半導体業界の状況や市場全体の変化を見ながら、経過を記録していきたいと思います。
※この記事は、筆者個人の投資体験をまとめたものであり、特定の金融商品への投資を推奨するものではありません。SOXLは値動きの大きいレバレッジETFです。投資判断は、ご自身の資産状況やリスク許容度を踏まえて行ってください。
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