ステーキング報酬は「買い」として記録していい?投資管理シートを実際に修正してみた
仮想通貨を長期保有していると、ステーキング報酬を受け取ることがあります。
僕も今回、ETH(イーサリアム)のステーキング報酬として、
0.00084944 ETH
を受け取りました。
受取時の表示額は357円です。
最初は単純に、
「これ、Buyとして入力しておけばいいのかな?」
と思いました。
ただ、実際に自分の投資管理シートへ入れようとすると、少し違和感がありました。
なぜなら、ステーキング報酬は自分のお金で買ったETHではないからです。
そこで今回は、実際にGoogleスプレッドシートの管理方法を見直しながら、ステーキング報酬をどう扱うのが自然なのか整理してみました。
まず受取時のETH価格を逆算してみた
今回受け取ったのは、
0.00084944 ETH = 357円
でした。
ここから受取時のETH価格を逆算できます。
計算式はシンプルです。
357円 ÷ 0.00084944 ETH
すると、
約420,277円 / ETH
となります。
つまり、今回のステーキング報酬は、1ETHあたり約42万円の価格で評価されていたことになります。
僕の管理シートでは、
- 数量
- 価格
- 投資額
を入力しているので、ひとまず「価格」にはこの420,277円を入れることにしました。
最初はBuyとして入力していた
僕のスプレッドシートでは、取引タイプとしてもともと、
Buy / Sell
の2つしかありませんでした。
総資産へ反映させるため、最初はステーキング報酬も一旦「Buy」として入力しました。
ただ、ここで問題があります。
Buy扱いにすると、
自分で357円分を追加投資したように見えてしまう
からです。
実際には、今回の357円分は追加投資ではありません。
保有しているETHから発生した報酬です。
このままBuyとして管理すると、将来的に、
- 累計投資額
- 平均取得単価
- 利益率
などの数字が少しずつズレていく可能性があります。
そこで、取引タイプに新しくStakingを追加することにしました。
Buy・Sell・Stakingの3つに分ける
最終的に、管理方法をこうしました。
| タイプ | 数量 | 価格 | 投資額 |
|---|---|---|---|
| Buy | 購入数量 | 購入価格 | 実際の購入額 |
| Sell | 売却数量 | 売却価格 | 売却分を反映 |
| Staking | 報酬数量 | 受取時価格 | 0円 |
今回のETHであれば、
- 日付:2026/9/28
- コイン:ETH
- タイプ:Staking
- 数量:0.00084944
- 価格:420,277円
- 投資額:0円
という形です。
ここが重要で、保有枚数には加算するけれど、投資額には加算しないという扱いにします。
投資額の関数もStaking対応に変更
僕のスプレッドシートでは、投資額を以下のような関数で計算していました。
=IF(C37="Buy",
D37E37,
IF(C37="Sell",
-D37XLOOKUP(B37,Portfolio!A:A,Portfolio!C:C),
""))
これだとBuyとSellしかありません。
そこでStakingを追加して、
=IF(C37="Buy",
D37E37,
IF(C37="Sell",
-D37XLOOKUP(B37,Portfolio!A:A,Portfolio!C:C),
IF(C37="Staking",
0,
"")))
としました。
これで、
Buy → 投資額を計上
Sell → 売却分を反映
Staking → 投資額0円
となります。
総資産シート側も修正が必要だった
もう一つ修正したのが、保有枚数です。
もともとは、
=SUMIFS(Transactions!D:D,Transactions!B:B,A3,Transactions!C:C,"Buy")
-
SUMIFS(Transactions!D:D,Transactions!B:B,A3,Transactions!C:C,"Sell")
という式でした。
つまり、
Buy – Sell
だけで保有枚数を出していました。
当然ですが、このままだとStaking分は反映されません。
そこで、
=SUMIFS(Transactions!D:D,Transactions!B:B,A3,Transactions!C:C,"Buy")
+
SUMIFS(Transactions!D:D,Transactions!B:B,A3,Transactions!C:C,"Staking")
-
SUMIFS(Transactions!D:D,Transactions!B:B,A3,Transactions!C:C,"Sell")
に変更しました。
これで、
Buy + Staking – Sell
という形になります。
結果、今回の0.00084944 ETHもしっかり総保有量へ反映されました。
Stakingを追加すると、どの数字が変わる?
今回の変更で面白かったのが、全部の数字が変わるわけではないという点です。
僕のシートでは、ETHについて、
- 保有枚数
- 平均取得単価
- 現在価格
- 投資額
- 現在価値
- 含み損益
- 損益率
を表示しています。
ステーキングを追加すると、主に変わるのは、
保有枚数
現在価値
含み損益
損益率
です。
一方で、
投資額は変わりません。
自分のお金を追加で入れたわけではないからです。
平均取得単価はどうなる?
ここは少し考え方が分かれます。
僕のシートでは、平均取得単価は今まで通り、
実際にBuyしたETHの平均価格
として残しました。
この場合、ステーキング報酬を受け取っても、購入平均単価は基本的に変わりません。
ただし、別の考え方として、
実質取得単価
という見方もできます。
今回の例では、
- 投資額:754,098円
- 保有ETH:2.97094944 ETH
なので、
754,098円 ÷ 2.97094944 ETH
で計算すると、
約253,824円 / ETH
になります。
もともとの購入平均単価は約253,896円でした。
つまり、ステーキング報酬が入ったことで、実質取得単価は少し下がっています。
なぜ実質取得単価は下がるのか?
理由は単純です。
お金を追加で払わずにETHの枚数だけ増えたからです。
たとえば、
10個の商品を1万円で買ったとします。
1個あたり1,000円です。
その後、1個無料でもらえば、
11個持っているのに、使ったお金は1万円のままです。
すると、
10,000円 ÷ 11個 = 約909円
になります。
これと同じで、ステーキング報酬が増えるほど、実質的な取得単価は少しずつ下がっていきます。
「購入平均単価」と「実質取得単価」は分けた方がわかりやすい
今回整理してみて感じたのは、この2つは分けて管理した方がわかりやすいということです。
購入平均単価
→ 実際に自分が買ったETHの平均価格
実質取得単価
→ ステーキング報酬も含めた現在の保有ETH全体に対して、実際に投入したお金を割った数字
僕は今のところ、シート上の「平均取得単価」は購入平均単価のまま残しています。
その方が、
「自分はどのくらいの価格で買ってきたのか」
がわかりやすいからです。
もし今後ステーキング報酬が増えてきたら、別列で実質取得単価を追加してもいいかなと思っています。
ステーキング報酬は「無料で増えた資産」として分けると管理しやすい
今回、実際に管理シートを修正してみて感じたのは、
ステーキング報酬をBuyとして処理しない方が、長期的にはわかりやすい
ということです。
少額のうちはBuy扱いでも大きなズレにはなりません。
ただ、ETHを長期保有して、ステーキング報酬を何度も受け取るようになると、その差は少しずつ積み上がります。
なので、
Buy
Sell
Staking
を分けておく方が、あとから見返したときにも整理しやすいです。
特に、
- 総投資額
- 保有枚数
- 平均取得単価
- 実質取得単価
- 含み損益
をきちんと把握したい人には、この管理方法はかなり相性がいいと思います。
僕自身、今回実際に修正してみて、ようやく「ステーキング報酬を投資管理上どう扱うか」がスッキリしました。
今後も報酬が増えていくようなら、ステーキング報酬だけの累計額も別で集計してみようと思います。
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