こんにちは、リョウです。
ビットコインについて考えていると、どうしても気になるのが「4年サイクル」です。
これまでは半減期を中心に大きな上昇相場が訪れ、その後70〜80%近い暴落が起きるというパターンが何度も繰り返されてきました。
ただ、最近のビットコインを見ていると、以前ほど単純ではなくなってきたように感じます。
ETFを通じて機関投資家の資金が入り、企業がビットコインを保有し、市場規模そのものも大きくなっています。
そこで今回、
「4年サイクルは今後も続くのか?」
というところから、最終的には、
「0.5BTCを持っていたら、30年間生活費として取り崩しながら使えるのか?」
というところまで考えてみました。
結論から言うと、かなり面白い結果になりました。
ビットコインの4年サイクルはなくなるのか?
僕は、完全になくなるというより、
「4年サイクルの形が徐々にぼやけていく」
可能性のほうが高いと思っています。
そもそも4年サイクルが意識されてきた大きな理由が、約4年ごとに行われる「半減期」です。
新しく発行されるビットコインの量が半分になるため、供給面では価格上昇につながりやすいイベントです。
過去には、
半減期
↓
価格上昇
↓
バブル的な上昇
↓
大暴落
↓
底固め
↓
次の半減期
という流れが比較的きれいに見られました。
ところが、ビットコインの市場規模が大きくなればなるほど、半減期によって減少する新規供給量の影響は相対的に小さくなります。
その一方で、ETFへの資金流入、世界の金利、株式市場、景気、ドル、機関投資家の売買などの影響は大きくなっています。
そのため今後は、
「半減期だけを見れば相場が読める」
という世界ではなくなっていく可能性があります。
暴落幅も小さくなっていく可能性がある
過去のビットコインでは、70%、80%という暴落も珍しくありませんでした。
しかし、資産規模が大きくなり、市場参加者が増えていけば、長期的には値動きも少しずつ成熟していく可能性があります。
もちろん今後も50%前後の暴落が起こる可能性は十分あります。
ただ、
80%暴落 → 60% → 50% → 40%
というように、長期的には暴落幅そのものが小さくなっていくシナリオは十分考えられます。
同じように、上昇率についても初期のビットコインのような100倍、1000倍は難しくなります。
その代わり、
成熟しながら長期間成長する資産
へ変化していくのかもしれません。
年平均20%成長は可能なのか?
ここで僕が気になったのが、
「ビットコインなら今後も年平均20%くらい成長できるのではないか?」
ということです。
過去のビットコインの成長率から考えれば、年20%という数字そのものは決して突拍子もない数字ではありません。
ただし、「今後10年間で平均20%」と「今後30年間ずっと平均20%」では意味が大きく違います。
仮に2029年に1BTC=3,000万円だったとして、そこから30年間、毎年20%ずつ複利成長すると、
30年後には、
1BTC=約71億円
になります。
さすがにここまで行くと、ビットコインは単なる投資資産ではなく、金や世界の株式市場に匹敵するほど巨大な世界的金融資産になっている必要があります。
だから僕自身は、
「71億円はあり得ない」
とは思いませんが、
資産計画の中心シナリオとして置くには強気すぎる
と思っています。
30年後に1BTC=10億円ならどうか?
そこで、もう少し現実的な中心シナリオとして考えてみたのが、
30年後に1BTC=10億円
です。
2029年に1BTC=3,000万円として、30年後に10億円になる場合、平均成長率は年間約12.4%です。
これなら、
「今後しばらくは高成長を続け、その後徐々に成熟していく」
というシナリオとも比較的整合します。
もちろん10億円になる保証はまったくありません。
ただ、30年間の資産計画を考えるうえでは、20%成長だけを見るより、かなり現実的な仮定だと思います。
では0.5BTCを持っていたらどうなる?
ここからが今回、一番面白かった部分です。
仮に2029年時点で、
0.5BTC
を持っているとします。
そして、
2029年のBTC価格を1BTC=3,000万円。
30年後には1BTC=10億円。
その0.5BTCを少しずつ売って、生活費の一部として使っていくことを考えます。
最初は毎月20万円を取り崩す想定でした。
ところが計算してみると、これはかなり厳しい。
理由は、BTC価格がまだ安い最初の数年間に、多くのBTCを売ってしまうからです。
1BTC=3,000万円のとき、20万円を得るには約0.0067BTCを売る必要があります。
これを毎月続けると、将来BTC価格が大きく上昇する前に保有枚数がかなり減ってしまいます。
これが、いわゆる取り崩しにおける「序盤」の重要性です。
2029年だけ月10万円に抑えてみる
そこで取り崩し方を変更しました。
2029年だけは、
月10万円
に抑える。
そして2030年以降は、
月13万円
を固定で取り崩す。
この条件で30年間シミュレーションしてみます。
前提は次のとおりです。
| 条件 | 設定 |
|---|---|
| 2029年のBTC保有量 | 0.5BTC |
| 2029年のBTC価格 | 3,000万円 |
| 30年後のBTC価格 | 10億円 |
| 2029年の取り崩し | 月10万円 |
| 2030年以降 | 月13万円 |
| 期間 | 30年間 |
| 価格成長 | 年平均約12.4% |
| 税金・手数料 | 考慮しない |
この条件で計算すると、30年間に受け取る金額は、
4,644万円
になります。
それだけ生活費として取り崩しても、30年後には、
約0.078BTC
が残ります。
もしその時点で1BTC=10億円なら、
約0.078BTCの価値は、
約7,800万円
です。
つまり、
30年間で約4,600万円を使いながら、最後に約7,800万円相当のBTCが残る
というシミュレーションになります。
なぜ毎月2万円違うだけでこんなに結果が変わるのか?
これはBTCの取り崩しを考えるうえで非常に重要なポイントです。
例えば、
月15万円と月13万円。
差はたった2万円です。
年間では24万円。
一見すると、それほど大きな違いには感じません。
ところが、価格がまだ安い時期に売らなかったBTCが、その後何十倍にも値上がりすると、30年後には大きな差になります。
つまり、
「いくら使うか」以上に、「いつBTCを売るか」が重要
なのです。
最初の10年間にBTCを残せるかが大きな分かれ目
長期で取り崩す場合、BTC価格が10億円になるかどうかだけを考えても意味がありません。
重要なのは、
そこまでに何BTC残っているか
です。
仮に30年後に1BTC=10億円になったとしても、その前に0.5BTCを全部売ってしまえば意味がありません。
反対に、
0.1BTC残っていれば1億円。
0.05BTCでも5,000万円。
0.01BTCでも1,000万円です。
BTC価格が非常に高くなる世界では、
「1BTC持っているかどうか」より「0.01BTCでも残せているか」が重要
になってくる可能性があります。
だから僕は「0.5BTCを使い切る」という発想をしない
今回考えていて、僕自身の考え方もかなり整理されました。
0.5BTCを、
「30年間で全部使い切る資産」
として考える必要はないんですよね。
むしろ、
BTCそのものをできるだけ残しながら、必要な分だけ少しずつ取り出す資産
として考えたほうがいい。
2029年は月10万円。
2030年以降は月13万円。
そして、もし大きな暴落が来れば一時的に取り崩し額を減らす。
逆に大きく上昇したときには、数年分の生活費を現金として確保しておく。
こうすれば、毎月機械的にBTCを売る必要もありません。
4年サイクルを当てる必要はない
最初は、
「4年サイクルが今後も続くのか?」
という話から始まりました。
でも、最終的にはここが一番大事なのかもしれません。
4年サイクルを正確に当てる必要はない。
2029年が天井なのか。
2030年が天井なのか。
次の暴落が40%なのか60%なのか。
そんなことを完璧に予測するのは難しい。
それよりも、
価格が高いときには少し多めに現金化し、
価格が安いときにはなるべくBTCを売らない。
そして毎月必要な生活費そのものを小さくしておく。
このほうが、長期的には圧倒的に重要だと思います。
月13万円という金額が意外と絶妙だった
今回いろいろ計算してみて、個人的に面白かったのが、
2030年以降、月13万円
という数字でした。
月20万円ではBTCの消費が速すぎる。
月15万円でも30年間持つ可能性はあるものの、最後のBTC残高はかなり少なくなる。
ところが月13万円まで落とすと、一気に余裕が出ます。
しかも年間では156万円。
30年近く使えば、それだけでもかなり大きな金額になります。
生活費のすべてをBTCで賄う必要もありません。
事業収入、株式、現金、その他の資産と組み合わせるのであれば、
BTCから毎月13万円を補助的に取り出す
という形はかなり現実的に感じます。
ビットコインは「売る資産」ではなく「残しながら使う資産」になるかもしれない
僕が今回のシミュレーションで一番感じたのはこれです。
ビットコインが本当に長期的に成長していくのであれば、
「いつ全部売るか?」
を考える必要はないのかもしれません。
むしろ、
必要なときだけ少しずつ売り、それ以上に価格が成長する状態を作れるか
のほうが重要です。
これは株式の配当とは違います。
BTCそのものは減ります。
しかし価格上昇率が取り崩し率を上回っていれば、BTC枚数は減っていても、円換算した資産価値を維持、あるいは増加させることができます。
今回の1BTC=10億円シナリオでは、まさにそれが起きています。
2029年に0.5BTC=約1,500万円。
そこから30年間で約4,644万円を取り崩している。
それでも最後には約7,800万円分のBTCが残る。
もちろん、これは一定の仮定に基づいたシミュレーションにすぎません。
しかし、
長期保有+低額取り崩し
という考え方の強さはよくわかります。
まとめ:重要なのは30年後の価格より「BTCを残す設計」
ビットコインの4年サイクルは、これから徐々に形を変えていくかもしれません。
半減期の影響がなくなるわけではない。
ただし、市場規模が大きくなるにつれて、ETF、機関投資家、金融政策、景気などの影響がより大きくなる。
その結果、過去のような、
「4年ごとに暴騰して、その後80%暴落する」
という単純なサイクルではなくなる可能性があります。
そして30年という長い時間軸で考えるなら、
4年サイクルを当てることよりも、
ビットコインをできるだけ長く残すこと
のほうが重要です。
今回のシミュレーションでは、
2029年に0.5BTCを持ち、1BTC=3,000万円からスタート。2029年は月10万円、2030年以降は月13万円を取り崩し、30年後に1BTC=10億円になった場合、約0.078BTC、約7,800万円相当が残る
という結果になりました。
もちろん、ビットコインが本当に10億円になる保証はありません。
途中で50%以上暴落することもあるでしょうし、長期間価格が上がらない可能性もあります。
それでも僕は、
BTCを一気に売って利益を確定するより、保有量を守りながら人生のキャッシュフローに少しずつ変えていく
という考え方に、かなり魅力を感じています。
30年後の価格を当てることより、
30年後にもBTCを持っていること。
長期投資では、実はそちらのほうが大事なのかもしれません。
※本記事の数値は一定の価格成長を仮定したシミュレーションであり、将来の価格や収益を保証するものではありません。税金、手数料、実際の価格変動などは考慮していません。
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