※この記事は2026年8月時点の米国のインフレ動向と、僕自身がBTCを保有しながら考えている投資シナリオを整理したものです。将来の価格を保証するものではありません。
こんにちは、リョウです。
ここ最近、ビットコインを見ながら気になっていることがあります。
「アメリカのインフレ指標は少しずつ良くなっているのに、なぜBTCはなかなか上がらないのか?」
ということです。
7月の米国CPIはインフレの鈍化を示しました。
普通に考えると、
インフレ鈍化
↓
FRBの利上げ必要性が低下
↓
金利上昇への警戒が弱まる
↓
BTCなどのリスク資産にプラス
となりそうです。
ところが、実際のビットコインは大きく上昇していません。
一見すると「弱いな」と感じる値動きですが、いろいろ考えていくと、逆に今は底を固めている途中なのではないかとも感じています。
今回は、CPI・PCE・FRBの利上げという3つのポイントから、今後のBTCについて整理してみます。
7月CPIは「悪くなかった」
今回発表された米国の7月CPIは、インフレが再び大きく加速するような結果ではありませんでした。
特に注目したいのが、食品とエネルギーを除いたコアCPIの鈍化です。
市場が恐れているのは、
「インフレが再加速して、FRBがさらに利上げすること」
です。
その意味では、今回のCPIによって最悪のシナリオが少し後退したと考えられます。
ただし、市場予想を大幅に下回るような強烈なサプライズでもありませんでした。
つまり、
悪くはない。でもBTCを一気に買い上げるほど良くもない。
これが今回の結果だったのではないかと思っています。
CPIが良かったのに、なぜBTCは上がらない?
ここが僕も最初に気になったところです。
CPIが落ち着いているのであれば、BTCももっと上がっていいように思えます。
ただ、今の市場ではCPI以外にも、
- FRBが本当に利上げをやめるのか
- 原油価格が再び上昇しないか
- ETFへの資金流入が戻ってくるか
- 景気や雇用がどうなるか
- 株式市場、とくにAI関連株へ資金が流れ続けるのか
など、さまざまな要素があります。
そのため、
「CPIが良かった=BTCがすぐ上昇」
という単純な相場ではありません。
ただし、ここで見方を変えると面白いです。
今回のCPIは予想を大きく超える好材料ではありませんでした。
それでもBTCが大きく崩れていない。
これは逆に、
「強い買い材料がないのに、売られても一定の価格帯で踏ん張っている」
とも考えられます。
つまり、今は上昇相場ではないものの、底固めが進んでいる可能性もあるということです。
PCEとは?なぜFRBはこちらを重視するのか
ここで重要になるのがPCEです。
PCEとは、
Personal Consumption Expenditures
の略で、日本語では「個人消費支出」と呼ばれます。
特にマーケットで注目されるのが、
Core PCE Price Index(コアPCE物価指数)
です。
食品とエネルギーを除いた物価の動きを確認する指標で、FRBがインフレを見るうえで非常に重視しています。
CPIも重要ですが、FRBの物価目標である2%はPCEベースです。
つまり、
CPIは市場が注目する重要指標
PCEはFRBの政策判断により直接関係する重要指標
と考えると分かりやすいです。
PCEが2%になれば利下げできるのか?
ここも重要です。
FRBの長期的なインフレ目標は2%ですが、
PCEが完全に2.0%になるまで利下げできないわけではありません。
むしろ大事なのは、
「2%に向かって継続的に下がっているか」
です。
例えばコアPCEが、
3.3%
↓
3.1%
↓
2.9%
↓
2.7%
というように継続的に低下していけば、市場は2%到達を待たずに、
「FRBはもう利上げする必要がない」
と考え始めます。
さらに雇用や賃金も落ち着いてくれば、
「次はいつ利下げするのか?」
という話に変わっていきます。
BTCにとって重要なのは、実はここです。
BTCは「実際の利下げ」より先に動く可能性がある
金融市場は、実際に何かが起きてから動くとは限りません。
むしろ、
「これからこうなるだろう」
という期待を先に織り込みます。
そのためBTCについても、
FRBが利下げ
↓
BTC上昇
という順番になるとは限りません。
むしろ、
インフレ鈍化
↓
利上げ期待が消える
↓
市場が利下げを予想し始める
↓
BTC上昇
↓
その後にFRBが実際に利下げ
という流れになる可能性があります。
僕が今注目しているのもここです。
「利上げ期待が完全に消える」のはどんな状況?
1回CPIが良かっただけでは、利上げ期待は完全にはなくなりません。
僕が考える理想的なシナリオは、
CPIが2〜3カ月連続で鈍化する
さらに、
コアPCEも低下する
そして、
雇用・賃金も少しずつ落ち着く
という状態です。
ここに原油価格の安定も加われば、
FRBとしても、
「さらに金利を上げて景気を冷やす必要性はかなり低い」
という判断をしやすくなります。
そしてFRB高官からも追加利上げに慎重な発言が増えてくれば、市場では利上げ期待が急速に低下していくでしょう。
順調に進んだ場合のBTC復活シナリオ
あくまで一つの想定ですが、僕は今後こんな流れをイメージしています。
2026年8月
PCEがさらに鈍化。
市場が、
「CPIだけではなくPCEも下がっている」
と確認。
BTCは大きく上昇しなくても、6万ドル台など現在の価格帯を維持。
この段階では、まだ底固めです。
2026年9月
次のCPIも鈍化。
FOMCで政策金利が据え置かれる。
さらにFRBが追加利上げに慎重な姿勢を見せれば、
「利上げはもう終わりなのでは?」
という期待がかなり強くなります。
BTCがここで上向き始めても不思議ではありません。
2026年10〜11月
PCE・CPIがさらに低下。
雇用も少しずつ落ち着く。
すると市場のテーマが、
「次の利上げはいつ?」
から、
「次の利下げはいつ?」
へ変化します。
個人的には、ここがかなり重要な転換点だと思っています。
ETFへの資金流入まで戻ってくれば、BTCが本格的に上昇し始める可能性があります。
2026年末〜2027年前半
市場が本格的に利下げを織り込み始める。
長期金利やドルが落ち着き、市場の流動性環境が改善。
そこで、
BTCの本格的な上昇相場
につながる。
これが今のところ、僕が考えている強気シナリオの一つです。
逆に、このシナリオが崩れるとしたら?
もちろん、インフレがこのまま順調に下がる保証はありません。
特に警戒したいのは、
原油価格の上昇
です。
原油高
↓
ガソリン・輸送費上昇
↓
物価上昇
↓
CPI・PCE再加速
↓
FRBが再び利上げを検討
という流れになれば、BTCの回復時期は後ろにずれる可能性があります。
また、
- 景気が予想以上に強い
- 賃金上昇が止まらない
- サービス価格が下がらない
といった状況でも、FRBが高金利を長期間維持する可能性があります。
「利上げ期待消滅」と「利下げ期待」は別物
ここは今回考えていて、かなり重要だと思ったポイントです。
BTCにとって、
利上げがなくなる
だけでもプラスです。
ただ、本当に強い上昇相場につながりやすいのは、
「次は利下げだ」
と市場が考え始めたときです。
つまり、
第1段階
利上げ懸念が後退する
↓
第2段階
追加利上げはほぼないという認識になる
↓
第3段階
利下げ期待が高まる
↓
第4段階
資金がBTCなどのリスク資産へ戻る
という流れです。
今はおそらく、第1段階から第2段階へ向かっている途中なのではないかと考えています。
今のBTC価格帯が「底」になる可能性もある
現時点では、BTCが本当に底を打ったかは誰にも分かりません。
僕自身も、
「BTCの復活が早まったのか、それともまだ先なのか」
については、まだ判断できないと思っています。
ただ、以前より少しポジティブに見られる材料は出てきました。
CPIが改善し、利上げリスクが少し後退しているにもかかわらず、BTCはまだ大きく上昇していません。
これは逆に考えれば、
市場が利下げを織り込む前の価格で買える期間がまだ残っている
とも言えます。
もし今後、
PCE低下
↓
CPI低下
↓
利上げ期待消滅
↓
利下げ期待上昇
という流れになれば、
後から振り返って、
「2026年夏の6万ドル台が底値圏だった」
という可能性も十分にあるでしょう。
まとめ|BTCを見るなら「価格」だけでなくFRBの方向転換を見る
今回のCPIだけで、
「BTCはもう上がる」
とは言えません。
ただし、
「もう一段の利上げによってBTCが大きく下落するリスク」
については、少しずつ低下しているように感じています。
僕が今後チェックしていくのは主に、
- CPIが継続的に低下するか
- コアPCEが2%方向へ向かうか
- 雇用・賃金が適度に落ち着くか
- FRBの利上げ姿勢が弱まるか
- 市場が利下げを織り込み始めるか
- BTCへの資金流入が戻るか
です。
BTCの価格だけを毎日追っていると、
「今日も上がらないな」
と感じてしまいます。
でも今はむしろ、
BTCが上がるための土台が少しずつ作られているのか
を見る時期なのかもしれません。
もしインフレがこのまま順調に低下していけば、
2026年秋に利上げ期待が大きく後退し、年末から2027年前半にかけて市場が利下げを意識し始める。
そんな展開になれば、BTCの復活が想定より早まる可能性もあります。
僕自身も保有を続けながら、短期的な値動きよりも、FRBの金融政策がどちらへ向かっているのかを引き続き見ていきたいと思います。
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