こんにちは、リョウです。
前回の記事では、SOXLが92ドル付近まで急落したあと、Microsoft決算などをきっかけに113ドル付近まで反発した流れをまとめました。
その後もSOXLはかなり荒い値動きを続けています。
一時は「さすがに売られすぎではないか」と思う場面もありましたが、今度はインフレ再加速への警戒が強まり、再び半導体株全体が売られる展開になっています。
僕自身、ここまで数千円単位で買い増しを続けてきた結果、現在の平均取得単価は157ドル前後です。
今回は、前回の記事以降に起きたことを整理しながら、
- なぜまたSOXLが下がっているのか
- FRBが再び利上げする可能性はあるのか
- 今後、いつ頃上昇相場に戻りそうなのか
- 平均取得157ドルをどう見ているのか
について、実際に保有している立場からまとめます。
※この記事は個人の投資体験と考えをまとめたものであり、特定の金融商品の売買を推奨するものではありません。
92ドルから反発したあと、再び半導体株が売られる展開に
SOXLは一度92ドル付近まで下落したあと、113ドル付近まで大きく反発しました。
この反発では、大手テック企業の好決算によって、
AIへの巨額投資は本当に利益につながるのか
という市場の不安が一時的に後退しました。
直前まで半導体株が大きく売られていたこともあり、好材料が出ると一気に買い戻しが入りました。
SOXLは日次3倍型のETFなので、半導体指数が大きく反発すると、SOXLもそれ以上に強く戻ります。
このときは、
「ようやく底打ちに近づいたのではないか」
と思いたくなるような反発でした。
しかし、相場はそう簡単ではありませんでした。
その後、今度は米国のインフレ再加速懸念が強まり、再び半導体株全体が売られ始めます。
今回の下落理由は、インフレと金利
今回の下落で最も大きいのは、やはり米国のインフレです。
CPIが市場予想を上回り、
インフレがまだ十分に落ち着いていないのではないか
という警戒が強まりました。
インフレが高止まりすると、FRBは金利を下げにくくなります。
それどころか、市場では再び、
追加利上げの可能性もあるのではないか
という見方まで出てきています。
これは半導体株にはかなり厳しい材料です。
NVIDIAやAMD、MicronなどのAI・半導体関連株は、将来の高い成長を織り込んで株価が形成されています。
金利が上がると、その将来利益の現在価値が低下するため、高PERの成長株は売られやすくなります。
つまり、今回の下落は、
半導体需要が急に消えたからではなく、金利上昇で株価評価が厳しくなった
という側面が強いです。
「AI需要は強いのに株価が下がる」相場
今回の相場で少し難しいのは、半導体企業の業績そのものが悪いわけではないことです。
TSMCなどを見ると、AI向け先端半導体需要は依然として非常に強いです。
データセンター、AI、HBM、高性能GPUなど、中長期的な半導体需要はまだ崩れていません。
それでも株価は下がっています。
これは、
業績が悪いから売られる相場
というより、
業績は良いが、これまでの期待が高すぎたため評価が下がる相場
だと感じています。
投資をしていると、
「企業が成長しているなら株価も上がるはず」
と思いたくなります。
しかし実際には、
- 企業業績
- 金利
- インフレ
- 投資家心理
- バリュエーション
がすべて絡んで株価が決まります。
今回のSOXLの下落は、その典型だと思います。
FRBが利上げする可能性はどのくらいあるのか
現在、市場ではFRBの追加利上げ観測が再び意識されています。
ただし、現時点では、
利上げが確実
という状況ではありません。
むしろ、
据え置きが本線だが、利上げの可能性を無視できなくなってきた
という状態です。
市場では、次回FOMCでの利上げ確率が一時かなり上昇しました。
今後、
- CPI
- PPI
- 雇用統計
- 賃金上昇率
などがさらに強ければ、利上げ観測は再び高まる可能性があります。
逆に、次の物価指標が落ち着けば、
やはり追加利上げまでは必要ない
という見方に戻る可能性もあります。
僕自身、今後のSOXLを見るうえでは、実際に利上げするかどうかより、
市場が利上げをどのくらい織り込んでいるか
をかなり重要視しています。
利上げ確率が上がるだけで、長期金利は上昇し、半導体株には売り圧力がかかります。
平均取得単価は157ドル前後まで下がった
ここまで僕は、
- 165ドル付近
- 153ドル付近
- 129ドル付近
- その後の下落局面
で少額ずつ買い増してきました。
一度に大きく入れたわけではなく、ほとんどが数千円単位です。
その結果、平均取得単価は現在157ドル前後まで下がりました。
数字だけを見ると、
「今の価格から157ドルまで戻るのは大変そう」
と感じるかもしれません。
実際、価格が100ドル前後なら、157ドルまで戻るには50%以上の上昇が必要です。
ただ、SOXLは3倍レバレッジETFです。
半導体指数が上昇トレンドに戻れば、SOXLは短期間で数十%上昇することもあります。
なので、
157ドルは不可能な水準ではない
と思っています。
一方で、
すぐに戻る水準でもない
とも考えています。
ここを冷静に見ておくことが大切だと思います。
今後はいつ頃、上昇相場に戻りそうか
現時点では、僕はすぐにV字回復するより、しばらく乱高下する可能性の方が高いと見ています。
今の市場には、
- インフレ再加速懸念
- FRBの利上げ観測
- 高金利
- AI関連株の高いバリュエーション
- 中国半導体メーカーへの競争懸念
といった悪材料があります。
一方で、
- AI需要
- データセンター投資
- 半導体企業の利益成長
- 高性能メモリ需要
という強い材料もあります。
つまり、
ファンダメンタルズは強いが、金融環境が悪い
という状態です。
このバランスが崩れるとき、相場も大きく動くと思っています。
僕が見ているのは次の3つです。
上昇相場に戻るために見たい3つの条件
1.インフレの鈍化
まず一番重要なのは、次のCPIやPPIです。
ここでインフレが落ち着けば、
FRBは追加利上げしなくていい
という見方が強まりやすくなります。
これは半導体株には大きなプラスです。
2.米長期金利の低下
10年債利回りが下がり始めれば、成長株には追い風になります。
半導体株は金利にかなり敏感なので、金利低下は相場の転換点になりやすいです。
3.SOX指数の安値切り上げ
半導体指数が、
- 安値更新を止める
- 高値を少しずつ切り上げる
- 反発後に再び安値を割らない
という動きになれば、ようやく上昇トレンドへの転換が見えてきます。
僕のイメージは「年末〜2027年初め」
今の状況から考えると、
- 今〜11月:乱高下、底固め
- 11〜12月:物価と金利次第で反発
- 年末〜2027年初め:条件が揃えば本格的な上昇トレンド
という流れが、一番自然だと感じています。
もちろん、これはあくまで現時点の想定です。
インフレが予想以上に早く落ち着けば、もっと早く上昇相場に戻る可能性もあります。
逆に、インフレがさらに加速し、FRBが本当に追加利上げへ動けば、上昇相場入りは2027年にずれ込む可能性もあります。
157ドルまで戻る道筋は「段階」で見る
今後は、
「いつ157ドルに戻るか」
だけを見るのではなく、段階的に見ていこうと思っています。
例えば、
- 120ドル台を安定して回復
- 130〜140ドル台を維持
- 150ドルを突破
- 157ドルを回復
という流れです。
いきなり157ドルまで戻る必要はありません。
まずは、
安値を更新しなくなる
ことが重要です。
そのあと、
戻り高値を超える
ようになれば、相場の雰囲気はかなり変わります。
僕自身、以前は、
「平均取得単価までいつ戻るか」
をかなり気にしていました。
しかし最近は、
相場が上昇トレンドに変わっているか
を見る方が大切だと感じています。
今は買い増しより、余力を残す局面
これまでは数千円単位で定期的に買い増してきました。
この方法自体は、自分には合っていたと思います。
ただ、今は少し考え方を変えています。
インフレや金利という大きな不確定要素があるため、
安いから買う
だけではなく、
悪材料が薄れたときに買える余力を残す
ことを意識しています。
つまり、
- 毎回下がるたびに買わない
- 相場が改善したときに少し厚めに入れる
- 平均取得単価を下げることを目的にしない
という考え方です。
これは今回の下落を経験してかなり強く感じたことです。
「買わない」という判断も投資
投資をしていると、価格が下がったときほど、
「何かしないといけない」
と思ってしまいます。
しかし、実際には何もしないことも立派な判断です。
特にSOXLのようなレバレッジETFは値動きが大きいため、焦って追加すると、さらに下がったときに精神的にも資金的にも苦しくなります。
今は、
相場が自分の想定に合わないなら、待つ
という選択肢も持っておきたいと思っています。
今回の相場で感じていること
今回の一連の下落を通して改めて感じたのは、
良い企業だから株価が上がるわけではない
ということです。
AI需要は強い。
半導体企業の利益も伸びている。
それでも金利が上がれば、株価は下がります。
逆に、業績がそれほど変わっていなくても、金利が下がるだけで大きく反発することもあります。
株価は企業の価値だけでなく、
お金の流れ
で動いているということを、今回かなり実感しています。
まとめ
前回の記事以降、SOXLは再び弱い動きになっています。
主な理由は、
- インフレ再加速懸念
- FRBの追加利上げ観測
- 長期金利上昇
- AI・半導体株の高いバリュエーション調整
です。
一方で、半導体需要そのものはまだ強く、AI関連の設備投資も続いています。
つまり、
半導体業界が終わった相場ではなく、金融環境が悪い相場
だと僕は見ています。
現在の平均取得単価は157ドル前後です。
157ドルまで戻るにはまだ距離がありますが、SOXLの値動きを考えると、上昇相場に戻れば十分射程圏内です。
ただし、今はまだ本格的な上昇トレンドとは言えません。
僕は今後、
- インフレが落ち着くか
- FRBの利上げ観測が後退するか
- 長期金利が下がるか
- 半導体指数が安値を切り上げるか
を見ながら、次の買い増しタイミングを考えていくつもりです。
底値を当てるより、
上昇相場に変わったことを確認してから乗る
くらいでも十分だと思っています。
今後も、実際の値動きと自分の投資判断を記録していきます。
※本記事は筆者個人の投資経験と考えをまとめたものであり、特定の金融商品の購入や売却を推奨するものではありません。SOXLは日々の値動きを約3倍に増幅することを目指すレバレッジETFであり、大きな損失が発生する可能性があります。投資判断は、ご自身の資産状況やリスク許容度を踏まえて行ってください。
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