仮想通貨用語集

1. 仮想通貨(Cryptocurrency)

ブロックチェーン技術を基盤とし、中央銀行や管理者が存在せず、分散型のデジタル通貨のこと。代表的な仮想通貨には、ビットコイン(Bitcoin)やイーサリアム(Ethereum)などがある。

2. ビットコイン(Bitcoin)

世界初の仮想通貨で、Satoshi Nakamoto(サトシ・ナカモト)によって2009年に作成されたデジタル通貨。通貨の単位は「BTC」で、ブロックチェーン技術を使用して取引が記録される。

3. ブロックチェーン(Blockchain)

データを「ブロック」として一定量ずつ記録し、それらを時系列順に「チェーン(鎖)」のように繋げたデジタル台帳の技術。取引履歴をすべての参加者で共有し、不正や改ざんを防止するため、信頼性が高い。

4. アルトコイン(Altcoin)

ビットコイン以外のすべての仮想通貨の総称。代表的なアルトコインには、イーサリアム(Ethereum)、リップル(Ripple)、ライトコイン(Litecoin)などがある。

5. イーサリアム(Ethereum)

ビットコインに次いで人気のある仮想通貨およびそのプラットフォーム。通貨単位は「ETH」。スマートコントラクト(自動取引契約)を使用できるため、アプリケーション開発にも用いられる。

6. スマートコントラクト(Smart Contract)

ブロックチェーン上で自動的に実行される契約のこと。特定の条件が満たされたときに取引が自動的に実行されるプログラムで、仲介者を必要とせずに安全かつ透明性の高い取引が可能。

7. マイニング(Mining)

新しい仮想通貨を生成するプロセスのこと。コンピュータの計算力を用いて複雑な問題を解くことにより、新しいブロックをブロックチェーンに追加し、報酬として仮想通貨を得る。

8. ウォレット(Wallet)

仮想通貨を保管するためのデジタルな「財布」。ハードウェアウォレット、ソフトウェアウォレット、ペーパーウォレットなどの種類があり、仮想通貨の送受信や保管のために使用される。

9. ハードフォーク(Hard Fork)

既存のブロックチェーンのルールが大きく変更されること。通常、旧チェーンと新チェーンに分岐し、互換性が失われるため、新しい通貨が誕生することもある。例として、ビットコインキャッシュ(Bitcoin Cash)はビットコインのハードフォークである。

10. ICO(Initial Coin Offering)

新しい仮想通貨プロジェクトが資金調達を行うために、自身のトークンを発行・販売すること。株式市場のIPO(新規株式公開)に似た概念で、投資家はトークンを購入してプロジェクトの成功を期待する。

11. DeFi(Decentralized Finance)

中央集権的な金融機関を介さずに、ブロックチェーン技術を用いて提供される分散型金融サービスの総称。例として、貸付、取引所、デリバティブ取引などが含まれる。

12. ガス代(Gas Fee)

イーサリアムネットワーク上で取引やスマートコントラクトを実行する際に支払う手数料。トランザクションを実行するために必要な計算処理量を表し、ネットワークの混雑状況によって変動する。

13. ノード(Node)

ブロックチェーンネットワークに参加し、取引データを記録・管理するコンピュータのこと。全取引履歴を保管し、取引の検証や新しいブロックの追加を行う。

14. DApp(Decentralized Application)

ブロックチェーン上で動作する分散型アプリケーション。中央管理者が存在せず、ユーザー同士が直接取引や契約を行えるアプリケーション。

15. トークン(Token)

ブロックチェーン上で発行される資産やユーティリティのこと。主にイーサリアムのスマートコントラクトを用いて発行されることが多く、特定のサービスやプロジェクトの価値を表す。

16. NFT(Non-Fungible Token)

非代替性トークンのこと。デジタルアート、ゲームアイテム、コレクタブルなど、唯一無二のデジタル資産を表し、所有権がブロックチェーン上で証明される。

17. レジャー(Ledger)

取引データの記録簿または台帳。ブロックチェーンは分散型台帳(Distributed Ledger)と呼ばれ、すべての取引データが記録される。

18. ハッシュ(Hash)

取引やデータを暗号化し、特定の長さの文字列として表現したもの。ブロックチェーンのブロック内に格納される情報の検証に使用され、ハッシュ値を変更することは事実上不可能なため、データの一貫性を保証する。

19. プルーフ・オブ・ワーク(Proof of Work, PoW)

マイニングにおいて、新しいブロックを生成するために計算問題を解くことで取引の正当性を証明する仕組み。ビットコインやイーサリアム(移行前)などで採用されている。

20. プルーフ・オブ・ステーク(Proof of Stake, PoS)

コインの保有量に応じてブロック生成の権利を決定する仕組み。PoWに比べてエネルギー消費が少ないため、イーサリアム2.0などで採用されている。